現役のSEOマーケティング担当者なら、wwwありとなしにおける問題点や修正方法について、ある程度の知識をお持ちだと思います。なぜなら、URLの正規化に対する知識がなければ、検索エンジン上でトラブルを引き起こしてしまう可能性があるからです。

SEOマーケティング担当者の仕事は、キーワードのリサーチやコンテンツの制作にとどまりません。ウェブサイトの全体設計を見直していくことで、検索エンジンに最適化された状態にしていくことも大切な仕事です。現在、検索エンジンに強いウェブサイトを作成するにあたり、下記のようなことをお考えではないですか?

  • SEOマーケティング担当者として、URLから生じるトラブルを事前に回避したい・・・。
  • wwwありとなしなら、どちらが良いのか知っておきたい・・・。
  • URLの正規化について正しい知識を持っておきたい!

もし、上記ついて自分と何かひとつでも思い当たることがある場合は、本記事を最後まで興味を持って読んでいただけると思います。今回は、wwwありとなしならどちらに統一すれば良いのか、具体的な理由や手順について解説していきます。

wwwありとなしによる最低限、知っておくべき基礎知識

まず、wwwありとなしが存在するということは、どういうことなのでしょうか?最近になって、ウェブマーケティングにたずさわった方なら、wwwありとなしがあると言われても、よくわからないのではないでしょうか。

下記は、サンプルドメインですが、トップ部分にwwwがついていないものとあるものが存在することが分かると思います。

  • example.com
  • www.example.com

もし、このとき、同じようにウェブサイトにアクセスできる場合は、URLが正規化できていない可能性が高いです。しかし、このような状況に対して、こんな感情を持ってしまう方が本当に多いです。
「どちらでもアクセスできるのならば、入口がたくさん増えるわけなので、アクセスが集まりやすいのではないですか?」

確かに、集客の窓口は少ないよりも多い方が良いと昔から言われています。しかしながら、この状態を冷静に客観視すると、必要のない玄関が複数存在するようなものです。これを、安易に受け止めるのではなくて、大きな問題として受け止めてください。

wwwありとなしに対する検索エンジンの見解とは?

上記でサンプルドメインを確認したように、example.comとwww.example.comとでは、見た目上は、まったく違うウェブサイトに見えます。しかしながら、検索エンジンは、このようなドメインに対して、どのような見解を持っているのでしょうか。

Googleの検索エンジンは、これらの別々のドメインに対して、それぞれを別個のドメインとして取り扱っています。つまり、別々のウェブサイトのドメインとして取り扱っているということです。勘の優れたウェブマーケティング担当者なら、被リンクによるドメインパワー送付時に、どんな問題が生じるか推測できるのではないでしょうか。

被リンクの送付時に生じる問題とは?

ウェブサイトを運用していると、「被リンクがたくさんついているサイトは、検索エンジンに強い。」と頻繁に聞きますが、具体的にはどのような状態なのでしょうか。被リンクについて、簡単におさらいしておきましょう。自社で運営しているウェブサイトではなく、ある特定のウェブサイトが別のウェブサイトに対して設置したリンクを被リンクといいます。

  • example.com(被リンクもとのドメイン)
  • example.net(被リンク先のドメイン)

このように、example.comからexample.netに向けて、リンクパワーが送られることを被リンクといいます。このとき、被リンク先のドメインがwwwありとなしによって、ドメインの影響力の受け方が大きく変わります。

検索エンジンがドメインのwwwありとなしに応じて、個別サイトとして評価されている以上、せっかく被リンクを獲得できていても、別個のサイトとして取り扱われてしまいます。このままでは、コンテンツマーケティングなどによって長期的にWEBサイトを運営したとしてもドメインパワーが分散してしまうことになります。

こうした問題を解決するために決めておかなければいけないのがwwwありとなしについてです。

wwwありとなしでは、Googleからの評価が異なるのか

wwwありとなしでウェブサイトが別個の存在として扱われてしまう以上、どちらのドメインにするべきなのか、ウェブサイトの運営者が自ら選ばなければいけません。コピーライティングなどでは、“短いものは、見やすく覚えやすい。”などと聞くことがありますが、このルールに従う場合、wwwありよりもなしの方が良いことになります。

実際に、自社のURLを入力する際、wwwがない方が検索エンジン上で入力もしやすいです。しかしながら、名刺に自社サイトのURLを掲載する以上、見栄え的なところも気をつけた方が良いでしょう。大手の企業がどのようなURLを利用しているのか、少し調査してみました。

たとえば、GoogleやYahoo!、YouTube、Facebook、Rakuten、Amazonなどは、wwwありのURLを利用しています。一方で、mixiやTwitter、価格.com、Yahoo!知恵袋、OKWave、教えて!gooなどのウェブサイトは、wwwなしでウェブサイトを運営しています。

wwwありとなしの両方に大手企業のウェブサイトが並んでいるため、特に好きな方で良いと思います。個人的には、wwwなしの方が覚えやすくシンプルな印象です。

wwwのあり・なしによるメリット・デメリットを考察してみる

ここであらためて、wwwのありとなしでは、どのような違いが発生するのか、メリットとデメリットに注目して確認していきます。特に、Googleは、URLさえ正規化されていれば、wwwのありとなしに対して、具体的にどちらにするべきかは、指示は出していないため自分の好みで良いでしょう。

ちなみに、wwwとは、World Wide Webのことで、ただ頭文字を取得することで、形成された言葉です。インターネットが作られた当初からネットを利用していた方は、インターネットそのものを表す用語として理解しているかもしれません。

現在は、サーバーにつける名称として、wwwの文字がつけられるようになっているため、特に“SEO的に優れた意味があり、高い影響力を持っている”というわけではありません。

wwwありにするメリットとは?

やはり、wwwありにすると、非常にURLだと分かりやすいです。手書きのしやすさというよりも、URLとして認知しやすいといえます。ここで、wwwありにするメリットをわかりやすく、箇条書きにしてみたいと思います。

  • ウェブサイトとしてwwwがあるだけで、しっかりとした印象を与えやすい。
  • 大手のインターネットサイトに、wwwがついていることが多い。
  • たとえ、http://が省略されていたとしても、すぐにURLだと認知してもらえる。

GoogleやYahoo!、YouTubeなどの大手企業にwwwが付いていることが多いため、法人格のウェブサイトとしてしっかりとした印象を持ってもらいやすくなります。wwwがあることで、一般的な趣味サイトとは異なる印象を持ちやすいため、URLとしての印象を高めたいのなら、wwwありにするメリットは大きいといえるでしょう。

wwwなしにするメリットとは?

一方で、wwwなしにするメリットとして、どんなことがあげられるでしょうか。wwwなしにする最大のメリットは、URL部分が非常に短くなるため、見た目がスッキリすることでしょう。ここで、wwwなしにするメリットをわかりやすく、箇条書きにしてみました。

  • ウェブサイトのURLを入力する際に、wwwから記述する必要がなくなる。
  • URLの見た目がスッキリとした印象に変わり、短くなる。
  • 若干ですが、wwwが省略されるぶん、データの転送量が少なくなる。
  • 法人ウェブサイトというよりも、相手に明るい印象を与えやすい。

wwwなしにしたからといって、訪問先の企業から軽く見られてしまうということは、絶対にありません。これは、逆の立場になれば、すぐにわかることです。名刺に掲載されているウェブサイトに、wwwがなかったとしても、相手にそんな印象を抱くことはないでしょう。

実際に、大手の企業でもwwwなしを選択している企業はたくさんあるため、どちらにするべきか判断に迷うようであれば、wwwなしで良いと感じます。

wwwありとなしでURLを統一する理由

ウェブサイトのURLをwwwありとなしで分岐してしまうことで、ドメインパワーが分散してしまうことが分かりました。しかし、それ以外にもURLを統一した方が良い理由というものがあります。

今回のメインテーマとなるため、いくつか具体的なものピックアップすると下記の理由や問題点があることがわかります。

どれが重複ページなのかクローラーが判断できない

wwwありとなしで運営している以上、ウェブサイトの運用者としては、Googleのクローラーに同じ内容のページは同じページだと判断してほしいと思うでしょう。これらを別個のウェブサイトに存在するページだと判断されてしまうと、最終的に重複ページとして扱われてしまうことになります。

重複ページは、Googleにとっては、コピペしたページを量産していることと同じであるため、質の低い独自性のないページだと判断されてしまいます。そのようなページが存在しないようにするために、本来なら重複ページを除外したりする必要があります。

もし、なんら対策をとらなければ、wwwありとなしで別個にウェブサイトが存在している以上、ペナルティは避けられないでしょう。

検索エンジンに最適化されていないウェブサイトだと判断される

Googleは、wwwありとなしなどの問題に対して、「URLは、正規化するべきだ。」と明言しています。検索エンジンに最適化されていないウェブサイトは、SEO的にも弱く、サイト運営者の意図とは、異なる結果につながってしまう可能性があります。

実際に、Googleの見解によれば、重複したURLについて下記のような考え方があります。大切なポイントをいくつかまとめてみました。

  • 手持ちのウェブサイトが、別個のコンテンツと類似していたり、複数の URL でアクセス可能な場合は、どのURLが正解なのか、正式なURLを伝える必要がある。
  • たとえば、パソコンとスマートフォンでURLがわかれてしまう場合は、どちらのURLが正式なのかGoogleに対して明言し、正規化の作業を行っていく必要がある。
  • 正規化の作業を行わなければ、Googleは任意のURLを指定するか、すべてのURLを同じ重要性を持つものとみなしてしまうため、望ましくない問題につながってしまうことがある。
  • Googleの検索エンジンでは、バージョンや重複したURLについて指定することを推奨しているが、さまざまな理由からアルゴリズムで別のページを正規として選択することがある。
  • さまざまな理由には、パフォーマンスやコンテンツなどが該当する。

こういった見解からもURLの正規化は、しっかりとするべき作業であることが分かります。

Googleのクローラーへの理解を深める

wwwありとなしに対して深く理解するためには、Googleのクローラーに関する高い知見が必要です。Googleのクローラーは、同じような同様のページが存在する場合、信用度の高い検索結果で有用性のあるもの選択して正規ページと判断します。

そのため、正規ページがどんなページよりもクロール頻度が高くなります。本来なら、重複しているページについては、クロールの制限をかけるため、クロール頻度は低くなります。Googleに対して正規ページを伝えないということは、検索結果で上位表示すべきページを伝えないということになり、ウェブサイトの運営者の意図が反映されないということになります。

もちろん、どれだけ更新しても特定のページがインデックスに登録されず、検索結果に表示されないといったことにつながりかねません。そういった背景があるからこそ、検索エンジンに対して、wwwありとなしなのかを伝える必要があるということです。

URLの正規化の基礎知識

wwwありとなしなのか検索エンジンに伝えるためには、URLの正規化の作業が必要です。そもそも、URLの正規化とは、さまざまな理由によって、複数に分裂しているURLを同一コンテンツと検索エンジンに認めてもらうために、URLを統一することを意味しています。

URLを正規化すれば、どのコンテンツページがもっとも評価されるべきなのか、検索エンジンのクローラーに対して明示できます。

URLを正規化することで得られるメリット

おおよそですが、なぜURLを正規化するといったことがどういったことなのか概要を、ご理解いただけたでしょうか。実際に、URLを正規化することが重要であると言われる理由として、具体的にどんなことが該当するのでしょうか?次に、URLを正規化することで得られるメリットについて解説していきます。

検索ユーザーに対して適切なURLを指定することができる

ウェブマーケティング担当者なら、ウェブサイト全体のSEO効果を高めるために、内部リンク対策を行う方も多いでしょう。このとき、wwwありとなしで、どちらも同じようにページにアクセスできる場合、どちらを使用するべきなのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

社内でSEOマーケティングに関して知識が統一されていれば、wwwありとなしでしっかりとした使い分けができるかもしれません。しかし、ほとんどの場合、重複ページや類似ページに対する理解が異なるため、担当者によってSEO施策のやり方もさまざまでしょう。

そのような背景があるからこそ、URLを正規化していれば、内部対策を実施する際に、どのURLを利用するべきなのか判断する必要がなくなり、ウェブサイトのSEO効果が高くなります。

類似ページや重複ページのURLに関するシグナルを統一できる

URLの正規化における最大のメリットは、類似ページや重複ページへのシグナルを統一できることです。URLが異なるだけで、同じコンテンツが別個に存在していては、本来のSEO効果を発揮することができません。

また、URLを統合しておくことで、外部サイトが参照リンクとして、URLを取得する際、wwwありとなしでどちらを使うべきか、迷うことがありません。すべては、正規化された1つのURLに統合されることになります。

システム構造の単純化が実現できる

たった1つのコンテンツページが、さまざまなURLに分岐されていると、システム内でURLを大きく変更することがあった場合、統合することができず、システムが複雑になってしまいます。

しかし、URLが正規化されていれば、すべてのページが統合されるため、あらためて問題を解消するようなシステムを作る必要がなくなり、内部構造の複雑化を防ぐことができます。

紹介用ドメインの管理がしやすくなる

URLが正規化されていなければ、他者がソーシャルメディア等で紹介する際、どのリンクを使って紹介するべきなのか、迷ってしまう方もたくさんでてくるでしょう。ある方は、wwwありのドメインを紹介し、ある方は、wwwなしのドメインを紹介すると、まったく統一がとれません。

そういったことをTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで行われてしまうと、のちに統一ができなくなってしまいます。もし、そのまま統一してしまえば、片方のURLがリンクエラーとなってしまい、企業サイトとして大きく信頼を失ってしまいます。

Googleのクロールの無駄をなくし、SEO効果を最大限に高める

重複するページや似たようなコンテンツが存在する場合、Googleは、それらのページもクローリングしようとします。検索結果で上位表示させるためには、もっとも検索結果で上げたいページを意図的に何度もクローリングさせる必要があります。

そのため、Googleのクローラーの無駄なクローリングをなくせば、本来検索結果で上位表示させたいコンテンツのクローリングに、すべての力がそそがれるため上位表示しやすくなるメリットがあります。

Googleの検索エンジンからどのように評価されているか調べる方法

URLを正規化しなければ、どのような問題点があり、ウェブサイトにどのような弊害を起こすのか、概要を把握していただけたかと思います。しかし、Googleからどのように評価されているのか、知る方法がなければ対策できないと思っているのではないでしょうか。

そんなときは、Googleが公式公開しているインデックスステータスレポートを利用してください。インデックスステータスレポートを利用すれば、どのURLが正規として扱われ、どのURLが重複として扱われているのかがすぐに分かります。

インデックスステータスレポート
公式サイトURL:https://search.google.com/search-console/not-verified?original_url=/search-console/index&original_resource_id

基本的に、重複したページは除外と表示され、正規として認識されているページは、有効と掲載されているため、ツール操作に慣れない方でも自社サイトの状況チェックすることができます。

Googleの検索エンジンに対して正規ページを指定してみよう!

wwwありとなしに関する問題は、早急に解決するべき問題です。しかし、どうやってURLを正規化するべきなのか、やり方が分からない方も多いでしょう。HTMLやCSSなどのコーディングができなくても、やり方によっては、URLを正規化することができます。

しかし、作業方法によっては、システム周辺の知識がなければできないものも存在するため、「自分の技量では、できそうにない・・・。」と感じるなら、無理に作業を進めてしまうのではなくて、システムエンジニアに相談するか、ウェブ制作会社に業務を依頼しましょう。

今回は、URLの正規化の手段として、どんなやり方があるのか、簡単な概要とメリット・デメリットを解説します。

優先するべきドメインを指定する方法

ウェブマーケティング経験の浅い方は、これから紹介する方法を利用してください。あらゆる方法の中でも、コーディング知識のない方でも無料で簡単にできる方法です。簡単に対策できるぶん、それなりに制限もあるのですが、早急な対応方法として覚えておくと非常に便利です。

その方法とは、Search Consoleを使用したURLを正規化する方法です。特定のドメインのURLを正規URLとして指定することで、他のURLよりも優先されるように意図的に検索エンジンのクローラーに伝えることができます。たとえば、下記のURLがあったとしましょう。

  • www.example.com
  • example.com

上記の場合、Search Consoleを利用して、www.example.comではなく、example.comのURLを正規URLとして優先させます。これにより、example.comドメインが優先的にクローリングされるようになります。この方法は、サブドメインだけが異なる類似サイトが2つ存在する場合に限定して使用してください。このとき、httpまたは、httpsを使用している相似サイトには、使用してはいけません。

メリット

  • Search Consoleを利用すれば、URLの管理や変更、実装などが簡単にできる。
  • 異なるドメインにほとんど同じようなウェブサイトができてしまった場合に、すぐに対処できる。

デメリット

  • この方法は、ドメインが異なる場合にしか、利用することができない。そして、コンテンツページが重複とみなされる場合は、名前とパスが同じでなければいけないという決まりがある。
  • パス名がまったく同じのページについて単一のページ マッピングしか有効にすることができない。

rel=canonical リンクタグを追加する方法

上記の方法は、コーディング経験がなかったとしても手軽に実践できますが、いろいろと制限が発生してしまいます。そのようなときは、ウェブサイトのページヘッダー部分にリンクタグを使用してください。すると、特定のページを別のページの重複であることをクローラーに対して明示することができます。

メリット

  • このようなリンクタグを追記する方法なら、重複したページの数に関係なく、すべての重複ページをマッピングすることができる。

デメリット

  • 状況によっては、ページのサイズが拡大されてしまうことがある。
  • URLが諸事情によって頻繁に変更される場合や大規模サイトの場合、マッピングの維持が複雑になってしまう可能性がある。
  • HTMLページに限定した作業となってしまう。
  • PDFファイルなどには、使用することができない。

rel=canonical HTTP ヘッダーを使用する方法

この方法は、非常に難易度が高いため、実際に作業として進める際は、注意が必要です。ウェブサイトのページのレスポンスで rel=canonical ヘッダーを送信すれば、URLを正規化することができます。

メリット

  • この方法なら、ページサイズを拡大する必要がない。
  • 重複したコンテンツページの数に関係なく、あらゆるすべてのページをマッピングすることができる。

デメリット

  • URLが諸事情によって頻繁に変更される場合や大規模サイトの場合、マッピングの維持が複雑になってしまう可能性がある。

サイトマップを使用した方法

もし、正規化したいコンテンツがあるのなら、そのページのURLをセレクトして、サイトマップで送信するとURLを正規化することができます。この方法なら、サイトマップ上に含まれるすべてのページが正規ページとして表示されるため、Googleのクローラーは、コンテンツの類似性を確認しながらどのページが重複しているのか判断することができます。

サイトマップ内のページが正規のURLとしてGoogleから認識されるかということを絶対的に保証することはできませんが、サイトマップを使用することで、比較的な大きなウェブサイトでも正規のURLを簡単に指定することができます。

また、ウェブサイトのどのページをもっとも重要なコンテンツページとみなすべきなのかをGoogleに意図的に伝えることができます。サイトマップを使用する際、少し注意点があります。それは、正規ページ以外のコンテンツページを含めてはいけないということです。サイトマップを使用する場合は、必ず正規のURLに限定して指定してください。

メリット

  • 比較的、大規模なウェブサイトを運営していても、手軽に正規ページの指定や維持管理ができるようになる。

デメリット

  • rel=canonical マッピングなどの方法と比較すると、Googleのクローラーに対するシグナルとして弱い。
  • 重複ページを自ら特定しなければいけない。

301リダイレクトで指定する方法

一般的なURLの正規化に関する方法と比較すると、301リダイレクトを利用したこの方法は、明確な目的意識がある状況で使用します。301リダイレクトを利用する方法は、重複したページを廃止したいときに限定して使用することになります。

この方法を使えば、wwwありとなしを統一できます。そもそも、301リダイレクトによる方法は、ドメインの引っ越しで利用される方法です。使用するレンタルサーバーによっては、何もしなくてもwwwありとなしを自動的に転送してくれるところもありますが、本来は自分で設定するため、301リダイレクトによる方法を積極的に利用していきましょう。

メリット

  • 「.htaccess」ファイルに特定の記述を行うだけなので、やり方さえ分かっていれば、手順としては非常に簡単である。

デメリット

  • 手順としては、比較的簡単でもHTMLコーディングの知識なしに、ファイルの設定を変更するのは、少し危ない。

【URLの正規化】wwwありとなしのどちらかに統一するべきかのまとめ

URLを正規化するにあたり、wwwありとなしのどちらかに統一するべきかについて、確認してきましたが、いかがでしたでしょうか。wwwありとなしの意味を具体的に理解し、問題があれば、URLを正規化していくことは、非常に大切なことです。

wwwありとなしなどの問題を現状で抱えているということは、他にもさまざまな問題点がある可能性が高いため、今一度、ウェブサイト制作会社か、SEO系のコンテンツマーケティング会社に相談した方が良いです。

今回のようなwwwありとなしなどのURLの正規化に関する問題の解決も一定の料金さえ支払えば、すべて解決できます。まずは、インデックスステータスレポートなどを利用して、ひとつずつ確認する作業から始めていきましょう。