Googleの検索エンジン上でウェブサイトを運営するには、ドメインに対する正しい理解が必要です。皆さんは、ドメインに対してどの程度の理解があるでしょうか。なんとなく自分の好みでドメインを取得していないでしょうか。

ドメインというものは、家の住所のようなものです。つまり、ドメイン名を見ればインターネット上の住所が分かります。実際、これらのドメインは、どの程度SEOに影響を与えているのでしょうか。現在、検索エンジンの上位を獲得するにあたり、ドメイン名によってSEOに有利になるのか不利になるのか具体的な影響が気になり、下記のようなことをお考えではないですか?

  • 新しくWordPressサイトを立ち上げる予定があるものの、ドメインの決め方がよく分からない・・・。
  • そもそも、ドメインというものがどんなものか理解できていない・・・。
  • ドメイン名によってSEOに有利、または不利といったことはあるのか、知りたい!

もし、上記ついて自分と何かひとつでも思い当たることがある場合は、本記事を最後まで興味を持って読んでいただけると思います。今回は、ドメインとはどのようなものなのか、ドメイン名によってSEOに有利、または不利といったことはあるのか、解説していきます。

5分で分かるドメインの基礎知識

まず、最近、ウェブマーケティング担当者になった方は、ドメインというものがなんなのかもよく分からないと思います。これは、長年ウェブマーケティングを担当している方でも同じことがいえるでしょう。

多くの方が、サイトの立ち上げ時に必要なものという程度にしか理解していません。ここでは、ドメインとはどのようなものなのか、5分で簡単に説明してみたいと思います。

【IT基礎用語】ドメインってなに?

私たちは、WordPressサイトやホームページ、ブログサイトなどを立ち上げる際、なぜドメインを取得し、利用するのでしょうか?それは、ドメインがインターネット上の住所を表すからです。

インターネットに対して高い知見のある方なら、ウェブサイトの住所がIPアドレスによって管理されていることをご存知だと思います。しかし、IPアドレスでは、私たちが非常に認知しづらいため、日本語や英語を利用することで、ウェブサイト上で認知しやすく表記されるようになりました。

ちなみに、URLのドメインというのは、「https://example.com」の“example.com”の部分です。ドメインは、非常に奥が深く、セカンドレベルドメインやトップレベルドメインなど、数多くの種類に分けられており、SEOマーケティング担当者は用途によって使い分けられるようにならなければいけません。

ドメインと検索エンジンのSEOの関係性について

現在、Googleが検索エンジンのランキングを決定する要因は200以上あるとされています。そのすべての要因を見つけることは簡単ではありませんが、それらの中でも注目を集めやすいのはドメインのSEO要素です。

たとえば、商標キーワードで検索した場合、商標名に近いキーワードが使われたドメイン名のサイトが上位表示されていないでしょうか?言い方を変えれば、ドメイン名が検索エンジンのランキングシグナルに対して何かしらの影響力があるといえるでしょう。

そんな状況をGoogleが察して、Exact Match Domain(完全一致ドメイン)に対してアップデートを行いました。これは、EMDアップデートと呼ばれるもので、コンテンツの質の低い完全一致ドメインサイトの順位を下げるアップデートです。つまり、完全一致ドメインは、検索上位しやすい状況にあったということです。言い換えれば、ドメインと検索エンジンのSEOには、何かしらの影響力があるということです。

トップレベルドメインとは?どんなものか理解する

ウェブマーケティング担当者ならトップレベルドメインぐらいは理解しておきましょう。日常会話で出てくるかもしれません。トップレベルドメインとは、ドメイン名の末尾につけられるドメインの名前のことです。

トップレベルドメインは、いろいろなものに分類されますが、覚えることはさほど難しくありません。トップレベルドメインには、さまざまな種類があり、あらゆるドメインの中でも頻繁に利用されているのが、下記の2つのドメインです。

  • 分野別トップレベルドメイン(gTLD)
  • 国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)

上記の2種類のドメインですが、それぞれまったく異なる意味を持っています。

分野別トップレベルドメイン(gTLD)とは?

ここでは、分野別トップレベルドメイン(gTLD)と国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)がそれぞれどんな意味を持っているのか解説します。

分野別トップレベルドメイン(gTLD)とは、ウェブサイトの分野を表すIT用語です。もしくは、分類を表すこともあります。たとえば、分野別トップレベルドメイン(gTLD)は、下記のことを表します。

  • 商取引用を表している“.com”
  • ビジネス系の運用を実施していることを表している“.biz”
  • 教育機関用であることを表している“.edu”
  • 情報商材であることを表している“.info”
  • 他社のドメインに該当することがないことを表している“.org”
  • アダルトの専用サイトであることを表している“.xxx”
  • 特に、具体的な意味はない。もともとは、インフラであることを表している“.net”

私たちは、ウェブサイトを立ち上げるとき、よほどのことがない限り、“.com”や“.net”などの定番ともいえるドメインを取得しますが、このような意味があって選ばれているため、説明できるようになっておきましょう。

国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)とは?

一方で、国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)とは、ウェブサイトがどういったところに所属しているのかを指すドメインです。そのため、ドメインが地域ごとに分類されています。国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)とは、下記のようなもののことです。

  • .jp(日本)
  • .eu(ヨーロッパ連合)
  • .fr(フランス)
  • .us(アメリカ)
  • .cn(中国)

さまざまなドメインの中でも、“.jp”の値段を見て高いと感じた方もいたでしょう。もしかしたら、“.jp”がなんの意味を持っているのか知らなかったかもしれません。これは、日本という意味を持っています。

最近は、ドメイン名に地理的名称を使用したものも登場してきました。地理的名称(地名)gTLDと呼ばれるドメインで、日本の都道府県や都市名の名称などが利用されています。実際の地理的名称(地名)gTLDは、下記のようなものです。

  • .tokyo(東京都)
  • .nagoya(名古屋市)
  • .kyouto(京都府)
  • .osaka(大阪府)
  • .yokohama(横浜市)

多くの自治体が地理的名称(地名)gTLDを利用していますが、やはり独自性という意味では、非常に目立っている印象です。Googleの検索エンジンは、国や地域を識別しているといわれています。そのため、現在販売している商品とドメイン名が一致しなければ、SEO対策的に不利になってしまうということです。

【予備知識】セカンドレベルドメインについて理解しよう!

ドメインには、分野別トップレベルドメイン(gTLD)と国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)の大きく2種類が存在すると説明しました。それ以外にも、セカンドレベルドメインと呼ばれるものがあります。

セカンドレベルドメインは、先ほど説明したトップレベルドメインの前の部分に配置されます。セカンドレベルドメインは、ウェブサイトがどのような属性のものなのかを表しています。あまり見かけることがありませんが、下記のようなものがセカンドレベルドメインです。

  • .or.jp(監査法人や特定の組織や団体であることを表している。)
  • .co.jp(企業であることを表している。)
  • .go.jp(政府系機関であることを表している。)
  • .ed.jp(学校など教育機関であることを表している。)

トップレベルドメインを利用すれば、ドメインを通して、監査法人であることや、政府系機関、学校など教育機関であることを表すことができます。

セカンドレベルドメインのSEO効果は、どの程度なの?

検索エンジンにおいてセカンドレベルドメインは、どの程度の影響力を持っているのでしょうか。もし、セカンドレベルドメインが検索ユーザーとって、居場所がわかりやすいドメインであれば、検索結果上でアピールできる可能性が高まります。

しかし、残念ながらセカンドレベルドメインは、SEOにまったく関係がありません。そのため、セカンドレベルドメインを変更したからといってランキングシグナルに影響を与えることはありません。「ドメインの種類や名前がコンバージョンに大きく影響を与えるかもしれない・・・。」と思っているのであれば、気にしすぎです。

ちなみに、トップレベルドメインに“.jp”を使用している場合、セカンドレベルドメインを自分の意思でセレクトすることはできません。そのため、政府機関ではないのにもかかわらず個人的な都合で“.go.jp”を選ぶこと自体ができません。そのため、使い方としては、自分の属性に合うものを選ぶことが、検索エンジン上での立ち位置の表明として正しい選択となります。

サブドメインやサブディレクトリとは、どんなドメインなの?

ドメインを使用していると運用形式として、サブドメインというものが頻繁に登場します。そもそもサブドメインとは、セカンドレベルドメインの手前に配置されるドメインのことで、「https://example.co.jp」の“example”がサブドメインです。

サブドメインと一緒に使われるIT用語に、サブディレクトリというものがありますが、「https://example.co.jp/seoblog」の“seoblog”の部分です。

家でたとえるなら、サブドメインは、分家のようなものです。一方でサブドメインは、本家の下層に作られる部屋だといえば、イメージしやすいでしょうか。こういった基本的な知識は、新しいドメインを取得する際に必要となってくるため概要だけでも覚えておきましょう。

ドメイン名だけでSEOに有利、または不利だと断言できない

ドメイン名がSEOに大きな影響があるかと言われると、SEOに有利になると断言することは難しいと思います。しかし、だからといって不利になるとは、断言できません。検索ユーザーに分かりやすいドメインでウェブサイトを構築することは、SEO対策において、それなりに意味を持つ行為だといえるでしょう。

ユーザーに分かりやすいドメイン名で新規ドメインを取得することで、自社の商品やサービス名、アフィリエイトで販売したい商品名を簡潔にアピールすることにつながります。まったく関係のないドメインと、商標キーワードと関連するようなドメインが並んでいたら、多くの人はどちらに興味を持つでしょうか?

間違いなく商標キーワードと関連するドメインの方が有利に働くでしょう。クリック率が上がるのは、商標キーワードが書かれたドメインだと考えて間違いありません。そういったことを考慮すれば、新しいドメインを取得する際に、意識するべきことがみえてきます。

SEOに有利ではないドメインなんて、存在するの?

ドメインを取得する際、SEOのことを意識するのであれば、どんなドメインでも良いというわけではないことをご理解いただけたと思います。激安のドメインが購入できるサービスが世の中にたくさんありますが、安ければ何でもよいというわけではなく、目的に応じて適切なドメインを取得しなければいけません。

たとえば、あらゆるドメインの中でも、情報商材などに利用されやすい“.info”ドメインやビジネス系サイトに利用されやすい“.biz”ドメインは、あまりおすすめできません。検索エンジン自体も、こうったドメインは、ペナルティを与える傾向があるため、極力避けておいた方が良いです。

もしかすると、検索ユーザーからも怪しいドメインかもしれないと疑われてしまう可能性もあります。毎年利用することを考えれば、年間の利用手数料の手頃な“.net”や“.com”を使用することをおすすめします。

新規サイトの立ち上げに、おすすめのドメインとは?

もし、検索エンジン上で有利になるドメインがあるのなら、積極的に利用したいですよね。新しく法人サイトで運営予定があるのなら、“.co.jp”のドメインを取得してみてはどうでしょうか。

なぜ、“.co.jp”のドメインがおすすめなのかというと、このドメインを取得するには、“履歴事項全部証明”と呼ばれるものが必要となってくるからです。言い換えれば、“履歴事項全部証明”があれば、ドメイン自体の信用性の高さを周囲に表明できるため、多くの人から信頼されやすくなります。

また、“.co.jp”のドメインは、比較的自由度の高いドメインなので使いやすいなどのメリットがあります。“.net”や“.com”を取得することと比較すれば、それなりにコストがかかってしまいますが、コストや手間をかける分だけのメリットがあるといえるのではないでしょうか。ちなみに日本市場では、9割以上の企業が、こちらのドメインを利用しています。

法人で新規ドメインを立ち上げる予定がある場合

ウェブサイトを立ち上げるにあたってさまざまなドメインがあることを説明しました。しかしながら、どのようにドメインを取得していけばいいのか、今ひとつ不明瞭といったところではないでしょうか。法人で新規ドメインを立ち上げる場合、下記のような選択肢が存在します。

  • ドメイン取得サービスで、新規ドメインを取得する。
  • サブドメインを利用する。
  • サブディレクトリを利用する。

選択肢としては、これらの3つが存在します。これらの3つの方法があったとしても、どれが最適な方法なのか見分けがつかないでしょう。そのため、下記のような点からドメインの使い分けについて学んでください。

状況に応じたドメインの使い分け方

新しいサイトを立ち上げる場合、どんな状況でも新規ドメインを使用すればSEO的に有利になるのかというとそうではありません。状況に応じて、適切なものを選び出さなければいけません。

たとえば、新規ドメインを取得する場合は、既存のウェブサイトとは、まったく異なるジャンルのウェブサイトで、どのように考えても内容が既存サイトと異なってしまう場合です。このような状況であれば、既存サイトと同じドメインを利用することは、おすすめできません。過去のSEOヒストリーが一切必要ない場合は、新規ドメインでの運用となります。

ちなみに、状況によっては、サブディレクトリやサブドメインを使用することがあります。具体的な状況については、下記の通りです。

  • 現在、運営しているウェブサイトと同じコンテンツページを公開する場合(サブディレクトリによる運営がおすすめ)
  • 現在、運営しているウェブサイトと異なる新規内容のコンテンツページである場合(サブドメインによる運営がおすすめ)

新しく制作するコンテンツページが既存のコンテンツページと同類である場合や、既存のウェブサイトと関連性があるような状況であれば、サブディレクトリを利用しましょう。一方で、新規で制作するコンテンツページが既存のウェブサイトとはまったく異なるものであれば、サブドメインを利用しましょう。

ブログサイトとサテライトサイトを制作するときの使い分け

上記で、ドメインの使い分け方について考えていきました。しかしながら、ブログサイトやサテライトサイトを構築する場合、どのような使い分けが必要なのかイメージしづらいと思います。

ここでは、3種類のドメインの使い分け方から、それぞれどれを選択すれば良いのか、解説していきます。

ブログサイトのドメインの取得方法

コンテンツマーケティングを実践するにあたり、SEO集客を実現するためブログサイトを運営する方は多いでしょう。新規ドメインやサブディレクトリ、サブドメインなど、ドメインの取得方法はさまざま存在しますが、こういった場合は、“独自ドメインの取得”をおすすめします。

なぜ、独自ドメインなのかというと、明確な理由が2つあります。

  • ブログサービスが終了したときに、迅速に対処できる。
  • ブログサイトを移設する際に、過去のSEOヒストリーを継承できる。

ブログサイトを独自ドメインで運営すれば、上記の2点に関するメリットを受けることができます。

ウェブマーケティング担当者にとって、ブログサービスの終了によるコンテンツサイトの消滅だけは、絶対に避けなければいけないことです。これは、事前に推測できることであるため、最初から対処しておかなければいけません。SEOヒストリーが消滅するどころか、既存のコンテンツのすべてが抹消されてしまうため、何もかも失ってしまいます。

また、ブログサービスを用いて運営する際、コンテンツを整理するため、記事コンテンツを移設することが多々あります。このとき、ブログサービスを経由してドメインを取得していると、先ほどと同様にSEOヒストリーを引き継ぐことができません。

ブログ介することなく、新規のドメインを取得することは、あらゆるリスクや作業の手間を回避することにつながります。

サテライトサイトのドメインの取得方法

一方で、サテライトサイトのドメインを取得する場合、どんなふうに取得すれば良いのでしょうか?一般的におすすめとされているのが、サブドメインを取得する方法です。特に、既存のドメインに一定のSEO効果があり、高い集客効果が期待できるのなら、積極的にサブドメインを使用していきましょう。

サテライトサイトにサブドメインを使用すれば、既存のドメインのSEOヒストリーによって、ドメインパワーをサテライトサイトに送ることができます。本来ならなかなか集客が難しい状況であったとしても、既存サイトのSEOパワーによって上位表示できる可能性が高まります。

しかし、既存のウェブサイトが検索エンジンの圏外に飛ばされているなど、ペナルティが与えられていることが想定される場合は、新規のドメインを取得してリスクを回避するようにしてください。

ドメイン登録に、ルールはあるの?

初めてドメインを取得する場合、英数字のドメインにするか、日本語のドメインにするか迷った経験はないでしょうか?人によっては、ドメインの取得方法を誤った結果、処分することになったという方もいるでしょう。
ここでは、ドメイン登録時に守るべきルールについて解説していきます。

英数字ドメインの取得時に守るべきルール

まず、基本的な英数字ドメイン取得時のルールを説明します。皆さん、意外とルールがあることを知らないので、「自分の好きなドメインが取得できない・・・。」とならないように、下記のルールを覚えておくようにしてください。

  • 半角英数字として使用できるものは、ハイフン「-」と(a~z、0~9)に限定される。
  • “https://www.example.com”ドメインのピリオドで区切られた“example”をラベルと呼ぶ。
  • ラベルの先頭と末尾には、ルール上ハイフン「-」を使用することができない。
  • たとえ、アルファベットを大文字や小文字で使い分けたとしても、同じものとして扱われてしまう。
  • ドメイン全体の長さは、必ずピリオドを含めて235文字以下に抑えなければいけない。
  • ラベルの長さは、63文字以下に設定しなければいけないというルールがある。

普段から何気なくドメインを取得している方にとって、こんなにもルールがあることに驚かれたと思います。ドメインを取得した経験のない方は、こんなにもルールは守れないと思ってしまうかもしれません。一度取得してみれば、想像以上に簡単なので英数字のドメインを購入してみてください。

日本語ドメインの取得時に守るべきルール

ドメインのSEO効果を実感するにあたり、日本語ドメインの取得を考えている方もいるでしょう。日本語ドメインの取得は、少し英数字の取得方法よりも特殊です。しかし、ルールを理解してやり方を覚えれば日本語ドメインの取得は簡単です。そのルールは、下記の通りです。

  • 日本語ドメインは、全角のひらがな・漢字・カタカナが利用できる。
  • “々”や、“・”、“ー”などの記号が取得できる。
  • 1つのラベルの長さを必ず15文字以下にしなければいけない。
  • 日本語ドメインを変換する際は、英数字に変換しなければいけない。
  • 英数字への変換は、Punycode(ピュニコード)と呼ばれる変換形式を使用する。
  • 日本語ドメインを取得する際は、Punycode(ピュニコード)で変換された具体的な意味をなさない英数字の文字列を使用する。

このように、英数字のドメインを取得するときと日本語ドメインを取得するときでは、やり方が大きく変わってきます。英数字のドメインの取得では使用しなかった、Punycode(ピュニコード)を使用する必要性が出てきます。

しかしながら、日本語ドメインを取得することで、商標キーワードを検索結果で目立たせることができるため、取得方法だけはしっかりと覚えておきましょう。

日本語ドメインは、SEO的に有利なの?

ドメイン名の取得で定番的な話題ではありますが、日本語ドメインというのは、SEO的に有利なのでしょうか?商標キーワードで検索すると、明らかに日本語ドメインが上位表示しているように感じます。

どうやら、日本語ドメインが有利ではないと断言できないように感じます。どちらかというと、有利といえるのではないでしょうか?検索結果でも、検索キーワードに該当する日本語ドメインが非常に目立っています。やはり、クリック率を誘発しやすいといえるのではないでしょうか。

日本語ドメインのウェブサイトは、コンテンツのレベルが高い

日本語ドメインのウェブサイトを訪問していると、上位表示しているだけあって、コンテンツの内容もしっかりとしています。やはり、意図的に日本語ドメインを選択していることからも、それなりにコンテンツマーケティングに対して知見のある方が制作していると推測できます。

そのため、日本語ドメインだから上位表示していると断言するのは、少し難しいでしょう。マーケティング担当者なら質の高いコンテンツを制作し、適切に内部リンクを貼り巡らして、検索ユーザーの巡回率を高める努力をしていくことを想定したうえで、どんな日本語ドメインにするのか検討していきましょう。

日本語ドメインがSEO対策上、不利になることはないの?

このような書き方をすれば、日本語ドメインが有利であるようにも思えますが、もちろんメリットばかりではありません。日本語ドメインを利用することによる、デメリットも存在します。

日本語ドメインが使用できないことがある

最近は、訪日外国人が頻繁に訪れることもあり、グローバルを意識したウェブサイトを運営している方もいるでしょう。海外のウェブサービス中には、日本語のURLを指定すると動作しないものがあります。
こうなると、日本語のURLを指定してもアクセスできないなどの問題が発生するため、大きな機会損失につながってしまいます。

日本語ドメインは、法人のメールアドレスとして利用できない

法人サイトを運営している方の中には、新規で取得したドメインをメールアドレスとして利用したいという方もいるでしょう。日本語ドメインは、メールアドレスとして使用することはできません。

Punycode(ピュニコード)変換することで、メールを送信することができますが、変換された文字列は非常に長いです。会社の名刺に、長い文字列を記載するわけにはいきません。それなら、英数字の一般的なURLを使用することが無難な選択になるのかもしれません。

ドメイン名によってSEOに有利、または不利になるのかのまとめ

ドメイン名がSEOに有利、または不利になることはあるのかについて説明しましたが、いかがだったでしょうか。ドメイン名がSEOに有利にはたらくことがあるのかいわれたら、状況によりけりといえるでしょう。

どの程度のコンテンツを投稿しているのか、内部リンクや外部リンクのランクは、どれくらいのレベルなのかによって、検索順位は大きく変わってきます。また、商標キーワードを利用したマーケティングが最適かどうかによって、ドメインの取得方法も変わってきます。

もし、ドメイン名の取得で失敗したくないというのであれば、半角英数字で取得しましょう。検索ユーザーに対して視覚的にアピールしていきたいというのであれば、積極的に日本語ドメインを取得してウェブサイトを運営していくことを検討しましょう。