GDNとYDNではどんな違いがある?
インターネット広告を配信する際、GDNとYDNは、現在、広告業界でも代表的なプラットフォームとして、多くの広告運用担当者から利用されています。どちらも人気のあるサービスですが、具体的にどちらを選ぶべきなのか、状況に応じて適切に選び出す判断ができるでしょうか?
どちらも有名な企業から提供されているサービスであるため、使い勝手が良いことは間違いありません。しかし、GDNとYDNって一体どのようなところが違うのでしょうか。もしかして、GDNやYDNについて、下記のようなことをお考えではないですか?
- そもそも、GDNやYDNなどが、どんなものなのかまったくわからない・・・。
- この機会に、基本的なリスティング広告の知識について理解しておきたい・・・。
- GDNとYDNの違いを理解し、状況に応じて適切に利用できるようになりたい・・・。
もし、上記について自分と何かひとつでも思い当たることがある場合は、本記事を最後まで興味を持って読んでいただけると思います。今回は、GDNとYDNの基本的な知識やそれぞれにどのような違いが存在するのかについて解説します。
GDNとYDNの基礎知識
まずは、GDNとYDNの具体的な違いを理解する前に、これらの広告がどんなものなのかインターネット広告の基本的なところから理解していきましょう。
ここでは、GDNとYDNの基礎知識を網羅していきます。
GDNとYDNは、ディスプレイ広告のこと
まず、GDNとYDNは、インターネット広告の中でも、ディスプレイ広告に分類される広告であることを理解してください。ディスプレイ広告とは、アプリケーションやウェブサイトの画面に掲載される広告のことです。
普段からインターネットの検索エンジンのYahoo!を利用されている方であれば、画面右側に動画や画像のディスプレイ広告が表示されているとをご存じだと思います。このように、動画や画像あるいは、テキスト形式のインターネット広告をディスプレイ広告といいます。普段は、ウェブマーケティング担当者から、ディスプレイ広告ではなく、バナー広告と呼ばれて親しまれています。
ディスプレイ広告は、リスティング広告と同義なの?
GDNとYDNが検索エンジンなどのウェブサイトやアプリケーションの広告枠に表示されていることがわかりました。こういったインターネット広告のことを、リスティング広告だと説明する方がいますが、本当にそうでしょうか?
広告運用を担当するウェブマーケティング担当者は、ディスプレイ広告がリスティング広告ではないことを明確に理解しておきましょう。両社の違いは、下記の通りです。
- ディスプレイ広告・・・検索エンジンなどのウェブサイトやアプリケーションの広告枠に表示されるもの。
- リスティング広告・・・検索結果に広告枠に表示されるもの。
このように、リスティング広告は、検索画面に表示されますが、ディスプレイ広告は、ウェブサイト内やアプリケーション内に広告として表示されます。ディスプレイ広告は、ニーズが潜在化しているユーザーに対して、アプローチできるのであれば、リスティング広告は、ニーズが顕在化しているユーザーに対して適切にアプローチできます。
このような背景から具体的に理解することで、GDNとYDNがどのようなときにどんな状況で利用されるのかが把握できるようになります。
PPC広告とリスティング広告には、明確な違いがある
広告の運用を担当するウェブマーケティング担当者の方には、PPC広告とリスティング広告が同じものとであると理解されている方がいます。GDNとYDNについて理解するためにも、これらの背景についてもう少し正確に理解しておきましょう。
まず、インターネット広告の名称として頻繁に利用されるPPC広告ですが、リスティング広告と同義的なものではありません。PPC広告とは、ペイパークリック“Pay Per Click”の頭文字を取得して形成されたものを意味しています。PPC広告で広告掲載するだけでは、一切広告料金が発生しません。なぜなら、ターゲットとなるユーザーがクリックした瞬間に広告料金が発生する“クリック課金広告”だからです。
リスティング広告は、検索結果に表示されるインターネット広告を指していますが、PPC広告は、クリック課金広告全般を意味します。そのため、正しくインターネット広告用語を正しく覚えるのであれば、リスティング広告は、PPC広告の中に含まれる多様な要素のひとつと考えておきましょう。
GDNとYDNって、なに?
インターネット広告の違いを理解したところで、本日のメインテーマでもあるGDNとYDNの詳細をご説明します。上記で説明した通り、GDNとYDNは、ディスプレイ広告サービスのことを意味します。
GDN・・・Googleから出稿できるディスプレイ広告であるGDNは、Googleアドワーズで出稿することができます。“Googleディスプレイネットワーク”の略称として、GDNという用語が長年使用されており、Googleと提携したディスプレイ広告を専属的に表示しています。
YDN・・・Yahoo!から出稿できるディスプレイ広告であるYDNは、Yahoo!プロモーション広告を利用することで、広告出稿できます。“Yahoo!ディスプレイアドネットワーク”の略称として、YDNが使用されており、Yahoo!と提携したディスプレイ広告を専属的に表示しています。
GDNとYDNの明確な違いについて
インターネット広告の基礎知識として、ディスプレイ広告やリスティング広告の明確な違いやGDNとYDNがどのような会社で提供されているインターネット広告サービスなのか説明しました。ここからは、GDNとYDNの具体的な違いについて明確に説明していきます。
インターネット広告の掲載場所が違う
両社は、同じようなディスプレイ広告ですが、インターネット広告の運用もとの企業が異なるため、ディスプレイ広告の掲載場所が違います。たとえば、GDNでは、下記のような場所がディスプレイ広告の掲載先となります。
【GDNの掲載先】
- BIGLOBE
- YouTubeなど
GDNには、基本的に自社サービスというものがありません。そのため、BIGLOBEやYouTubeなどの外部サイトがインターネット広告の掲載先となります。ちなみに、アフィリエイターやプロブロガーの間で話題となっているGoogleアドセンス広告に掲載されるため、ウェブサイトの大きさや小ささなどの規模に関係なく、さまざまな場所に掲載されると覚えておきましょう。
一方で、YDNは、どのような場所にインターネット広告が掲載されるのでしょうか。YDNでは、下記のような場所にディスプレイ広告が掲載されます。
【YDNの掲載先】
- Yahooニュース
- ニコニコ動画
- Yahooニュース
- Yahooメール
- 朝日新聞
- Yahooの関連サービスなど
YDNでは、GDNと違って、自社サービス内で積極的にインターネット広告の配信が行われています。YahooニュースやYahooメール以外にも、朝日新聞やニコニコ動画などのディスプレイ広告契約を交わしたウェブサイトなどで、インターネット広告が配信されています。Yahooニュースなどにインターネット広告を掲載したい方は、YDNを利用することで、Yahooに関連するサービスに広告を表示することができます。
広告アカウントの取得方法による違い
インターネット広告の利用者なら、真っ先に気づきやすい違いとして、広告アカウントの取得方法が気づきやすいポイントではないでしょうか。ちなみに、GDNでディスプレイ広告を出稿するには、ビジネスメールでも頻繁に利用されているGoogleアカウントの取得が必ず必要になります。
一方で、YDNでディスプレイ広告を出稿するには、Yahoo! JAPANビジネスIDを新規で取得してインターネット広告の出稿を始める必要があります。無料のYahoo!アカウントを所有されていても、Yahoo! JAPANビジネスIDというのは、あまり聞き慣れないと思います。
いつも無料で利用しているYahoo!アカウントとは、別のアカウントとなるため、ディスプレイ広告出稿用に新規で取得する必要があります。Yahoo! JAPANビジネスIDを新規取得できれば、YDNの管理画面にログインすることができます。
ターゲッティングによる違い
GDNとYDNでは、ターゲッティングに違いが存在します。ユーザーへのインターネット広告の表示上限機能は、GDNとYDNの両方に同じものが存在しますが、それぞれターゲッティングについて異なる点がたくさん存在します。ここでは、GDNとYDNのターゲッティングの違いを明確にしていきます。
GDNが得意とするターゲッティングとは?
GDN特有のターゲッティング方法として、“コンテンツターゲット”と呼ばれるものが存在します。コンテンツターゲットは、あまり聞き慣れないターゲッティング方法かもしれません。こちらで特定のキーワードを設定し、その特定のキーワードと関連性の高いウェブサイトにインターネット広告を表示するという形式のターゲッティング方法です。
コンテンツターゲットを利用すれば、特定のキーワードと関連性の高いウェブサイトにインターネット広告が掲載されるため、今まで自社の開発した商品やサービスについて認知していなかった潜在ユーザーに対して、素早くアプローチすることができます。
他にも、GDN特有のターゲッティング方法として、“アフィニティカテゴリ”があります。インターネット広告の管理画面からユーザーリストを追加すれば、GDNでコンテンツを閲覧しているユーザーやYouTube動画を閲覧しているユーザーに対して、最適化されたインターネット広告を表示できます。そのため、広告の管理画面から、特定のカテゴリを選択すると、その特定のカテゴリに興味のあるユーザーに対して、広告を表示できるようになります。
YDNが得意とするターゲッティングとは?
一方で、YDN特有のターゲッティング方法として、“インタレストマッチ”と“サーチターゲティング”と呼ばれるものがあります。ちなみに、インタレストマッチとは、検索ユーザーが閲覧しているウェブページの閲覧履歴や閲覧内容などから、ターゲッティングをしていくことを意味します。
言い換えれば、ターゲットとするユーザーの行動によって、インターネット広告の表示を変えることができるため、興味関心の高いユーザーに対して適切な方法でアプローチすることができます。
類似するターゲッティング方法の中に、インタレストカテゴリというものがありますが、インターネットを利用するユーザーの行動記録から興味性をリスト化することで、広告を配信します。ちなみに、リスト化という作業を行うため、検索ユーザーのニーズから離れてしまう問題をかかえています。
次に説明するサーチターゲティングですが、これは現在から過去にさかのぼり、特定のキーワードを検索した経験を持つ人にインターネット広告を表示するための方法です。たとえば、検索ユーザーが過去に“リスティング広告”を管理画面から登録しておくと、“リスティング広告”と入力した経験のある検索ユーザーにインターネット広告を表示することができます。そのため、検索回数の多いキーワードを指定することで、興味関心の高いユーザーに対して、素早くアプローチできます。
しかしながら、あくまでも過去に焦点をあててターゲティングを行うため、検索ユーザーが現在も興味を持っているかどうかは分かりません。そのため、リアルタイムで訴求していきたいのならば、このようなYDN広告ではなくて、リスティング広告を配信するようにしましょう。
インターネット広告予算の管理方法の違い
GDNやYDNを利用するには、インターネット広告を出稿するためにお金を入金しなければいけません。そうなると、どうしても管理画面などの違いから、GDNやYDNでは、広告予算の管理方法がわかってきます。
GDNでは、ディスプレイ広告もリスティング広告も同一の広告枠で管理することができます。そのため、GDNでインターネット広告を出稿するのであれば、ディスプレイ広告とリスティング広告で使用する広告合計金額を決定し、広告予算をそれぞれの運用方法に配分していくことになります。
一方で、YDNでは、インターネット広告の予算枠が別々になってしまうため、ディスプレイ広告とリスティング広告でそれぞれ明確にわけて考えていくことになります。そのため、YDNを利用する際は、ディスプレイ広告への入金作業とリスティング広告への入金作業が必要になってきます。
広告運用初心者は、どっちの方が管理しやすい?
インターネット広告を管理する際、お金の問題は避けては通れません。できるだけ、広告予算を簡単に管理したいという方もいるでしょう。そういった方にとって、YDNによるインターネット広告予算の別枠管理方法は、あまりおすすめできないと言えるかもしれません。なぜなら、入金したあとに広告予算を適宜割り振ることができないからです。
YDNでは、リスティング広告に対して1,000円、ディスプレイ広告に対して2,000円というように予算配分を決める必要がありますが、GDNでは、その必要がなくなり、広告予算の状況に応じて1箇所から割り振ることができます。そのため、YDNのように、リスティング広告とディスプレイ広告で広告予算を別枠で検討する必要がなくなるため、広告運用初心者は、GDNを利用した管理が楽だと言えるのではないでしょうか。
デバイスの設定方法による違い
GDNとYDNでは、デバイスの設定方法が明確に違います。しかしながら、配信先のデバイスをパソコンやスマートフォンに分類して設定できることには変わりありません。それでは、一体なにが違うのかというと、パソコンとスマートフォンに設定するまでの手順に明確な違いがあります。
GDNを介して、パソコンやスマートフォンなどの配信先の設定をするには、広告キャンペーンの階層で設定を行わなければいけません。一方で、YDNでは、広告キャンペーンではなくて、広告グループの階層でインターネット広告の配信先を決定します。
ちなみに、GDNの配信先の決定方法がわかると、いろいろと複雑に設定したくなってきます。GDNでは、インターネット広告の階層ごとにデバイスの詳細を設定することができますが、そういったところで広告管理をしてしまうと、大きな手間が発生してしまうため、広告キャンペーンごとに設定することを推奨します。
広告予算の使い方による違い
GDNとYDNでは、広告予算の使い方に明確な違いが見受けられます。たとえば、GDNでは、広告配信方法の設定部分で集中化にするのか、標準にするのかを選べるようになっています。そのため、集中化に設定すると、広告予算を早く消化してしまいます。予算上限に達した場合は、広告が停止されてしまいます。
GDNの広告予算を標準で設定した場合は、予算の使用を1日で均等配分にすることで、インターネット広告の運用を行います。
一方で、YDNでは、事前に設定した広告予算の使用量を1日で均等配することができます。しかしながら、インターネット広告の表示回数が多いときは、システムが自動的に判断します。その結果、広告の表示や非表示をコントロールして広告予算を超えないように自動的に調整されます。
この点を考慮すれば、GDNは、YDNと違って手動でインターネット広告をコントロールできるため、高い柔軟性を持っているといえるでしょう。しかしながら、その分、GDNでは、広告をコントロールする知識が要求されます。そのため、インターネット広告の運用初心者であれば、YDNの方が調整やしやすいのではないでしょうか。
バナー画像の審査期間による違い
GDNやYDNでインターネット広告を出稿するには、審査に通過しなければいけません。そのため、お金を払って出稿しても、審査に通過できるまでは、ディスプレイ広告は表示されることはありません。審査では、GDNやYDNが作成したガイドラインに照らし合わせながら、違反内容がないかひとつずつ確認していきます。
これは、あくまでも経験則上の話ですが、YDNよりもGDNの方が広告の審査結果について早い回答が得られているように感じます。たとえば、GDNに審査を依頼すれば、即日には審査結果が分かります。即日による審査結果の報告が難しければ、翌日には返答があります。
一方で、YDNは、翌日以降に審査結果が出ているように感じます。このように、バナー画像の審査期間が違えば、テストマーケティングのスピードも変わってきます。絶対的に、GDNの審査期間が短いと断言することはできませんが、そういった規則性を覚えておくと、広告の運用方法を常に見直すことができます。
掲載できる広告サイズによる違い
おそらく、インターネット広告の運用者の多くは、ディスプレイ広告使用時に画像を使用して、自社の商品やサービスの認知を拡大しようとすると思います。その際、どんな画像のディスプレイ広告でも掲載できるわけではありません。ディスプレイ広告に出稿できる広告サイズには、明確な決まりがあります。
たとえば、GDNに対してディスプレイ広告を出稿する場合、20種類の広告を表示することができます。一方で、YDNでは、どれくらいの広告を掲載できるのでしょうか。YDNでは、6種類とGDNと比較したとき数が少なくなります。その点を考慮すれば、ディスプレイ広告を掲載するときは、GDNを使用した方が多様な表現ができるということです。
GDNとYDNには、共通して掲載できるインターネット広告サイズが存在します。共通して掲載できる広告サイズを知っておけば、GoogleでもYahoo!でもインターネット広告を掲載できるようになります。ちなみに、サイズが共通している広告は、下記の通りです。
- ワイド スカイスクレイパー 160×600サイズ
- モバイルバナー 320×50サイズ
- モバイルバナー(大) 320×100サイズ
- ビッグバナー 728×90サイズ
- バナー 468×60サイズ
- インライン レクタングル 300×250サイズ
上記のインターネット広告のすべての名称やサイズを覚えておく必要はありません。この中でも自社で使用する広告を決めて、作成できるようになっておきましょう。
作れた方が良いおすすめの広告サイズは、ある?
上記の広告名と広告サイズを見たとき、どれがおすすめのものなのかわからなかったと思います。そのため、GDNやYDNにインターネット広告を出稿する際、作れると良いおすすめの広告サイズをご紹介します。
インターネット広告の中でも、もっともおすすめできるのは、“インライン レクタングル 300×250”の広告です。なぜ、このインターネット広告が他のものよりもおすすめできるのかというと、スマートフォンサイトとパソコンサイトの両方に対応しており、非常に使い勝手が良い画像サイズだからです。
もし、ディスプレイ広告を出稿するにあたって、デザイナーにどんな広告を依頼すれば良いのかわからないということであれば、インライン レクタングルの300×250サイズの作成をお願いすると良いでしょう。
GDNやYDNで運用するメリット・デメリットとは?
ある程度、GDNとYDNの違いを把握したことで、同じディスプレイ広告でありながら、それぞれに違いがあることを把握していただけたと思います。しかしながら、明確な使い分けという点では、まだ状況に合わせたインターネット広告の選定ができないと思います。
やはり、GDNとYDNを運用するメリットやデメリットまで把握しなければ、適切に広告が選べないでしょう。そのため、ここではGDNとYDNを利用するメリットやデメリットについて解説していきます。
GDNで運用するメリットとは?
GDNでインターネット広告を運用するメリットといわれたら、私たちが想像する以上に広範囲のウェブサイトにディスプレイ広告が表示できるということです。ちなみに、GDNの魅力のひとつとして、Googleアドセンスにインターネット広告が表示できるというメリットがあります。
また、本来であれば、直接的に広告枠の掲載依頼が難しいウェブサイトであったとしても、GDNに出稿することでディスプレイ広告を表示できます。また、大規模なウェブサイトだけではなく、小規模なウェブサイトにも表示できます。
そのため、自社の商品やサービスが非常に珍しくニッチジャンルの商材であったとしても、インターネット広告の掲載先に困ることがありません。
GDNで運用するデメリットとは?
一方で、GDNでインターネット広告を運用すれば、どのようなデメリットがあるのでしょうか?間違いなく断言できるのは、GDNを利用してしまうとYahoo!の関連のサービスが提供されているウェブサイトに、一切のディスプレイ広告が表示できないということでしょう。
自社の商品やサービスによっては、Yahoo!の関連のサービスにインターネット広告を掲載できた方が都合がよいということもあるでしょう。自社の商品やサービスがディスプレイ広告の掲載先のユーザーと相性が良いことがわかっていながら、アプローチできないというのは、非常に大きなデメリットだといえます。
また、GDNは、YDNと違って外国で開発されたサービスです。そもそも、アメリカ合衆国のシリコンバレーのエンジニアメンバーが中心となって開発したサービスなので、日本ユーザーの中には、使いづらいと感じる方もいるのではないでしょうか。
YDNで運用するメリットとは?
次に、YDNでインターネット広告を運用するメリットについて解説していきます。YDNを利用する最大のメリットは、Yahoo! JAPAN関連のサービスサイトにたくさんのディスプレイ広告を掲載できることです。
Googleは、インターネットの検索エンジンを管理する広告会社として非常に知名度があるものの、あらゆる場所にインターネット広告を掲載できるわけではありません。特に、他社を圧倒するほどの優れたマーケットを築き上げたYahoo! の関連サイトやアプリケーションに対して広告を掲載できるのは、YDNに限定されています。
そのため、どうしても自社の商品やサービスジャンル的に、Yahoo! の関連サイトで広告のアプローチをかけたい方は、YDNでテストマーケティングを始めてみましょう。
YDNで運用するデメリットとは?
一方で、YDNでインターネット広告を運用すればどのようなデメリットがあるのでしょうか。それらのデメリットは、アカウントの取得や広告審査にあります。GDNでは、Googleの無料のアカウントがあれば、簡単にインターネット広告運用アカウントとして流用できていましたが、YDNでは、それが通用しません。
YDNでインターネット広告を運用するには、専用のビジネスアカウントを取得しなければいけません。また、GDNよりも、YDNは、広告審査が比較的厳しいため、最悪の場合、なかなかディスプレイ広告が出稿できないということも考えられます。
Yahoo! の関連サイトやアプリケーションに対して広告を掲載できるというメリットがありますが、もし、広告審査に通過できないということであれば、YDNのデメリットを理解しながらGDNにインターネット広告を出稿した方がスムーズな広告運用ができます。
GDNとYDNではどんな違いがあるのかのまとめ
今回は、GDNとYDNには、どのような違いが存在するのか理解していただくために、インターネット広告の背景から説明してみましたが、いかがだったでしょうか。
GDNとYDNは、同じディスプレイ広告ですが、サービスの提供元に大きな違いがあるため、いろいろとインターネット広告の配信方法や管理方法、提携会社に違いがあることに気づかれたのではないでしょうか。
もし、自社の商品やサービスが、Yahoo!Japan関連のサービスと非常に相性が良いと把握できているのであれば、迷うことなくYDNを利用しましょう。しかし、どちらを選ぶべきか自分ではまだ判断できないと感じているのなら、GDNを利用することをおすすめします。GDNならGoogleアドセンス広告を通して、多様なWEBサイトにインターネット広告を掲載できるため、ぜひ広告出稿してテストマーケティングを始めてみましょう。