リスティング広告のコンバージョン率(CVR)の計測方法
リスティング広告を運用するなら、コンバージョン率(CVR)の計測は、必ず実施しましょう。CVRの計測方法がわからなければ、広告やランディングページを解析・改善できるようにならないからです。しかし、はじめてのリスティングの運用であれば、なにをどんなふうに計算すればいいのかわからないですよね。
リスティング広告を運用しながら、CVRを計測できるようになれば、2つの広告を自分で用意してABテストが実施できるようになります。もしかして、リスティング広告を運用しているにもかかわらず、CVRの計測方法がわからないため、下記のような状態になっていないでしょうか。
- リスティング広告のCVRというものが、よくわからない・・・。
- リスティング広告を運用しながらCVRを計測できるようになりたい・・・。
- CVRの計測をマスターし、リスティング広告についてもっと深く知りたい・・・。
もし、上記について自分と何かひとつでも思い当たることがある場合は、本記事を最後まで興味を持って読んでいただけると思います。今回は、リスティング広告のコンバージョン率(CVR)がどういったものかわからない方でも、自分で計測できるようになるようにすべて解説していきます。
リスティング広告のコンバージョン(CV)を基本から理解しよう!
コンテンツマーケティングやリスティング広告の担当者の間で、コンバージョン(CV)という用語が当たり前に利用されますが、基本的な意味を理解しているでしょうか?ウェブ解析士などの専門的な資格を持っていても、コンバージョンという用語を正確に理解できている人は、非常に少ない印象です。
なぜなら、担当するマーケティングサイトによって、コンバージョンの対象となるものが異なるからです。ここでは、リスティング広告のコンバージョン率(CVR)について、考える前に、根本的なコンバージョンの概念を整理していきたいと思います。
コンバージョンには、さまざまな種類がある
ウェブマーケティング担当者が使いがちなコンバージョンとは、どういった意味を持つIT用語なのでしょうか。そもそも、コンバージョンとは、ウェブサイト上の成果を意味する用語です。「簡単な意味だな!」と思ってしまうかもしれませんが、注意しなければいけないことがあります。
それは、コンバージョンが、1つのものに限定できないということです。たとえば、ウェブサイト上のコンバージョンとして考えられるものをあげると、下記のようなものが存在します。
- 商品購入
- 問い合わせフォームからの質問
- メールマガジンの無料会員登録
- 電話によるお問い合わせ
- 資料請求
コンバージョンは、そのときどきで計測したいものが異なるため、常になにを成果とするのか考えておく必要があります。リスティング広告では、費用対効果を計測するための大切な指標となるので、広告を運用しながら常に意識してください。
コンバージョン率(CVR)と、CVとの違い
コンバージョンとは、ウェブサイト上の成果であることがわかりました。一方で、本日のメインテーマとなるコンバージョン率(CVR)とは、一体どんなものなのでしょうか?コンバージョン率(CVR)とは、成果の出る割合のことです。
ウェブサイト上の広告効果測定で重要な意味をもつ指標を決定しても、それだけでは、具体的に良い結果が得られているのか、判断することはできません。それを判断する際、用いるのがCVRです。
CVRは、一般的に成約率といわれています。この用語が、今ひとつよくわからない方は、転換率と考えてください。総アクセスのうち、コンバージョンに転換する割合だと考えれば、意外と簡単に覚えられます。CVRを導き出せるようになれば、目標とするコンバージョンを得るための総アクセスや実際のコンバージョン数を求められるようになります。
コンバージョン単価(CPA)と、CVRの違い
CVRは、成果の出る割合であることがわかりました。そして、コンバージョンとつくものの中には、コンバージョン単価(CPA)というものが存在します。コンバージョン単価とは、1件あたりのコンバージョンを獲得するには、どれだけの費用が必要なのかを表す指標のことです。
コンバージョン単価がわかれば、広告費用の消化スピードを把握できるようになり、費用対効果のある運用を実施できているのか、簡単に把握できます。逆に、コンバージョン単価を把握せずに運用すれば、売り上げに対してマイナスになっていても気づけないため注意してください。
リスティング広告のコンバージョン率(CVR)を計算してみよう!
コンバージョン率(CVR)を計算できるようになれば、総アクセス数からコンバージョンする割合を簡単に導き出すことができます。しかし、どのように計算すれば、CVRを導き出すことができるのでしょうか。
ここでは、リスティング広告のCVRを導き出すには、どのような指標を用いて計算すれば良いのか詳しく確認していきます。
コンバージョン率(CVR)の簡単な計算方法
リスティング広告のコンバージョン率(CVR)を計算することは、決して難しいことではありません。CVRは、下記の公式を用いることで、その値を導き出すことができます。
コンバージョン数÷総クリック数=コンバージョン率×100
このとき、リスティング広告のCVRを%で導き出したいのなら、100という数字をかけてください。そうすれば、小数点が消え、%で表記できます。最初は、CVRの計算が難しいと思ってしまうかもしれませんが、どんな指標を用いれば値を導き出せるのか、わかってしまえば簡単です。せっかくですので、実際にCVRの値を導き出してみましょう。
コンバージョン率(CVR)を実際に計算してみる
上記のコンバージョン率(CVR)の公式を用いて、具体的な値を一緒に出してみましょう。あなたは、リスティング広告を運用しており、100クリックのうち1件のコンバージョンを獲得することができていました。これをCVRの値を求めるための公式にあてはめてみます。
1÷100=0.01
0.01×100=1%
このように、コンバージョン率と総クリック数さえわかれば、簡単な割り算や計算によって、CVRがわかるようになります。公式を覚えて計算するだけなので、ぜひやってみてください。
CVRの計算方法がわかれば、CPAも簡単にわかる!
コンバージョン率(CVR)の計算方法がわかれば、コンバージョン単価(CPA)も求められるようになります。せっかくですので、コンバージョン1件あたりの費用も導き出してみましょう。コンバージョン単価(CPA)を求めるために使用する公式は、下記の通りです。
リスティングで使用した広告費用÷コンバージョン数=コンバージョン単価
CVRを求めたときと同じように、必要な指標を見つめてあてはめてみます。リスティングで使用した広告費用とコンバージョン数を見つけることができれば、自然とコンバージョン単価がわかります。
コンバージョン単価(CPA)を実際に計算してみる
実際に、上記の公式を用いてコンバージョン単価(CPA)を計算してみましょう。今回は、リスティング広告で使用した広告費用を1,000円、その広告費用から得られたコンバージョンを10件と仮定して計算してみます。
1,000÷10=100
つまり、1件のコンバージョンを獲得するのに、必要なリスティング広告の費用は、100円であることがわかります。現状のマーケティングで100円以上の利益が出ていなければ、リスティングの広告費用が高すぎることがわかります。
このように、CVRとCPAの計算方法がわかれば、リスティング広告の全体像を俯瞰し、しっかりと管理できるようになります。
コンバージョン(CV)の簡単な計測方法
コンバージョン率(CVR)について計算するには、リスティング広告を運用することで得られたコンバージョン(CV)を明確に把握しなければいけません。ちなみに、リスティング広告の機能を使用すれば、だれでも簡単にCVを求めることができます。
ここでは、CVRの算出に必要なコンバージョンの簡単な計測方法をGoogle AdWordsを用いてご紹介します。
Google AdWordsを利用したコンバージョン(CV)の計測方法
まずは、Google AdWordsの管理画面にログインしましょう。管理画面の上部タブの運用ツールをクリックしてください。すると、長方形のパネルの中に、測定という項目があり、その中にあるコンバージョンをクリックします。基本的に、計測できるコンバージョンは、下記の通りです。
- ウェブサイト
- アプリ
- 電話件数
- インポート
ちなみに、上記のようなコンバージョンを追跡することをトラッキングといいます。せっかくですので、コンバージョントラッキングを利用すれば、どういったものが計測できるのか確認していきます。
ウェブサイトをトラッキングする
コンバージョントラッキングを使用して、ウェブサイトをトラッキングするとユーザーの行動を簡単に計測できます。ここで計測できることは、下記の通りです。
- 資料請求
- 商品やサービスの購入
- ボタンのクリック
ウェブサイト上で上記の動作をユーザーが起こすと、コンバージョントラッキングが適切に作動し、計測を開始します。その結果、CVRの計測において重要な価値の高い行動の合計数をすぐに把握できます。
アプリをトラッキングする
近年は、アプリケーションを利用したマーケティングが増加しつつあります。従来なら、ウェブサイト上のコンバージョンしか計測できないと思われていました。しかし、トラッキング技術が向上し、ユーザーがアプリケーションをインストールしたり、商品やサービスを購入したりする行動を計測できるようになりました。
アプリケーション内のユーザーが起こす購入などの行動をトラッキングできるようになった結果、ウェブサイトと同じように、解析改善ができる環境が整いつつあります。
電話件数(コール数)をトラッキングする
ランディングページなどのウェブサイトに、コンバージョンを目的とした電話番号を掲載することはないでしょうか?電話とウェブサイトは、まったく別の媒体であるため、トラッキングできないと思われがちです。
コンバージョントラッキングを利用すれば、下記のことについて計測できます。
- ウェブサイトや広告に掲載された電話番号からのお問い合わせ
- モバイルサイトの電話番号のクリック
上記のお問い合わせや電話番号のクリックを計測できれば、今までなら具体的なCVRが導き出せないと思われていたものでも、自由に値を導き出せるようになります。
インポートでトラッキングする
そもそも、インポートによるトラッキングとは、一体なんなのでしょうか?これは、インターネット上ではなく、実店舗での販売や電話注文よってコンバージョンに到達した広告のクリックを計測するための仕組みです。そのため、オフライン上の計測ができる仕組みとなっています。
この仕組みを利用してコンバージョンを計測するには、オフライン上の重要なデータが含まれたファイルをアップロードしなければいけません。または、ファイルをアップロードするには、APIを利用してデータ送信をおこなったあと、コンバージョンをGoogle 広告にインポートしなければいけません。
このように、インポートすることで、トラッキングをおこなえば、本来ならインターネットとは、まったく関係性をもたない別システムのデータが計測対象となり、CVRの値が導き出せるようになります。
コンバージョンアクションを作成する
トラッキングするコンバージョンの種類は、人によって異なるため、自由に選んでください。おそらく、多くの方がウェブサイトを選ぶかと思いますので、それ以降の設定について簡単に説明していきます。
- コンバージョン名に、アクションを入力(商品購入・資料請求・メルマガ登録など、目的のアクションを入力してください。)
- 値(基本的に、コンバージョンの値を使用しないというものにチェックを入れます。売り上げをコンバージョンごとに、割り振りたいと考えている場合は、それぞれに設定します。)
- カテゴリ(もっとも近いものを選択してください。)
- カウント方法(全件にチェックを入れてください。)
- 計測期間(標準は、30日間で設定される。広告クリック後、何日間コンバージョンを計測するか設定できます。)
- ビュースルーコンバージョン計測期間(1日間で問題ありません。)
- コンバージョン列に含める(それぞれに、チェックの入った状態で問題ありません。)
- アトリビシューションモデル(ラストクリックで設定しておきましょう。)
上記の設定を順番通りに進めることができたら、画面下部にある“作成して続行”と書かれた青いボタンをクリックしましょう。
タグのインストール方法を設定する
上記の設定が完了した時点で、コンバージョンアクションの作成が完了しています。これからタグのインストール方法を選択して計測をはじめます。タグのインストール方法は、下記の方法から選べます。
- 自分でタグをインストールする。(ウェブサイトに自分でタグを追加する。)
- タグをメールで受信する。(タグがウェブ担当者にメールで送信される。)
- Googleタグマネージャを使用する。(Googleタグマネージャを使用することで、タグのインストールを進める。)
それぞれ、好きな方法を選びましょう。今回は、自分でタグをインストールする方法を選んでみました。すると、HTMLのヘッド内に挿入できるタグを取得できます。このコードを貼り付けることで、コンバージョンの計測を開始できます。
コンバージョントラッキングを利用するメリット
CVRの計算には、コンバージョントラッキングを利用した計測が欠かせません。CVRに対する理解を深めるために、コンバージョントラッキングを利用するメリットについて確認していきます。
成果が可視化される
リスティング広告の運用者の中で、「なかなか、マーケティングデータを可視化することが難しい・・・。」という声を聞くことがあります。コンバージョントラッキングを利用すれば、どのような広告やキーワード、広告グループ、キャンペーンからコンバージョンが発生し、収益につながっているのか可視化できます。
これにより、どの部分を強化していくことで、収益を最大化できるのかがわかるようになります。
投資収益率(ROI)を可視化できる
リスティング広告を利用するには、一定の広告料金を支払わなければいけません。マイナスを最小限に抑え、現状で発生しているコスト以上に収益を上げていくには、投資収益率を可視化しなければいけません。
コンバージョントラッキングがあれば、投資収益率(ROI)を可視化できるため、大きくマイナスに転じることなく適切な広告費を割り出すことができます。
設定した目標に向けて最適化できる
コンバージョントラッキングを設定すると、事前に設定した目標設定とどの程度の差が発生しているのかが可視化されます。そのため、現状でなにが不足しているのかが明確になり、その差を埋めるには、どうすれば良いか概要を把握できます。
つまり、コンバージョントラッキングを設定すれば、各種リスティング広告を無駄なく見直せるようになり、広告設定を最適化できるようになります。
さまざまなコンバージョンを可視化できる
ユーザーは、さまざまなブラウザや端末を経由してコンバージョンに到達します。コンバージョントラッキングがあれば、さまざまなブラウザや端末を経由することで発生したコンバージョンの回数を把握できます。
Googleアナリティクスを利用したCVRの計測方法
コンバージョンやリスクティング広告のクリック数がわかれば、CVRを導き出すことができますが、Googleアナリティクスを利用することで、コンバージョン率(CVR)を簡単に計測できます。
コンバージョンを増やすためには、常にCVRを意識して解析・改善をおこなっていく必要がありますが、上記のような計算を用いなくても、Googleアナリティクスの機能を利用することでCVRを正確に計測できるので、設定を一緒にやってみましょう。
Googleアナリティクスの目標設定とは?
Googleアナリティクスを利用する際は、目標を設定してインターネット上で公開しているウェブサイトの問題点を探っていきます。目標設定をおこなうと下記のことが把握できます。
- コンバージョン数(CV)
- コンバージョン率(CVR)
目標設定を済ませるだけで、上記のデータを可視化できてしまいます。CVRを計測するには、さまざまな設定を完了する必要がありますが、特に意味を考える必要はないので、手順通りに進めていきましょう。
ユーザーの着地地点を考え、目標を設定する
CVRを計測するにあたり、真っ先にウェブサイトの目標について考えていきましょう。ウェブサイトの目標とは、ユーザーに期待する行動を意味します。リスティング広告に出稿するウェブ媒体によって、ウェブサイトの目標は、大きく異なります。わかりやすい例をいくつか下記で、ピックアップしてみました。
- コーポレートサイトの運営者:資料請求
- 転職求人サイトの運営者:メルマガへの会員登録
- ECサイトの運営者:商品やサービスの購入
- 英会話教室の運営者:教室に関するお問い合わせ
この点については、自分で目標を設定する必要があるため、ユーザーをどこに導くべきなのかを考えて、設定してみてください。
目標設定するウェブサイトのURLを決定する
Googleアナリティクスの機能を最大限利用すると、特定ページの閲覧を目標に設定できます。上記でユーザーに期待する行動について考えましたが、そのユーザーが最終的に表示するウェブサイトのURLを設定します。
つまり、商品やサービスの購入を目標設定としている方は、決済の完了を伝えるためのサンクスページのURLをメモ帳に記録しておきましょう。そのため、下記のようなURLを記録しておくと良いでしょう。
- 決済が完了したときに表示されるページのURL
- 資料請求が完了したときに表示されるページのURL
- メルマガの会員登録が完了したときに表示されるページのURL
- お問い合わせが完了したときに表示されるページのURL
どんなウェブサイトを運営しているかによって異なるため、ユーザーをどこに導きたいかを考えながら、コンバージョン後のURLを取得していきましょう。
Googleアナリティクスの目標設定を実施する
Googleアナリティクスで計測する目標設定が完了したら、実際に管理画面から設定していきます。特に難しく考える必要はなく、手順通りに進めれば、目標設定が完了します。
まずは、Googleアナリティクスの管理画面を開いてください。画面左側の管理ボタンをクリックし、目標を選択します。すると、新しい目標と書かれたボタンが表示されるためクリックしてください。そして、テンプレートとカスタムにチェックを入れて、続行ボタンを押します。
名前の項目については、“商品の購入”など自由に記入します。自分にとって最適なタイプを選択して、続行ボタンをクリックします。これにより、目標設定を完了し、リスティング広告におけるCVRを計測できる状態となりました。
Googleアナリティクスを利用したCVRの確認方法
Googleアナリティクスを利用することで目標設定が完了したら、コンバージョン率(CVR)を確認してみましょう。もちろん、リスティング広告を運営しているものの、まったくコンバージョンが発生していないのなら、CVRの値は、0%になってしまいます。
そのため、まずは、リスティング広告を利用して1件でもコンバージョンを獲得することを目標にしましょう。一定のコンバージョンが発生するようになったら、次に紹介する方法で、CVRを確認していきます。
ちなみに、CVRを計測する方法は、いろいろと存在します。目的によって異なるため、自分自身にとってぴったりなものを選択してください。
ウェブサイト全体のコンバージョン率(CVR)の計測方法
どうすればウェブサイト全体のコンバージョン率を計測できるのかご紹介します。この方法で、CVRを把握できれば、どの程度のアクセスを集めることで、コンバージョンが発生するのか予測できます。
上記で、CPAの計算方法を紹介しましたが、コンバージョン数がわかれば、リスティング広告を利用した時の総広告コストを簡単に算出できます。まずは、Googleアナリティクスの管理画面の左下にあるコンバージョンをクリックしてください。
コンバージョンから目標を選択し、その中から概要をクリックしてください。すると、下記のデータが一覧で把握できます。
- 目標の完了数
- 目標値
- コンバージョン率
- 目標全体の放棄率
- 目標1の完了数
リスティング広告を運用していけば、それぞれに計測データが入力されます。ここから、ウェブサイト全体のCVRの値を調べられるので、定期的にチェックしていきましょう。
流入元別のコンバージョン率(CVR)の計測方法
ウェブサイトを運営していると、リスティング広告以外にもさまざまな場所からユーザーがアクセスし、コンバージョンが発生していることがわかります。その際、検索エンジンやソーシャルメディアなど、アクセスしてきた場所に応じてCVRをわけて考えることができると便利だと思いませんか?
Googleアナリティクスは、流入元別のCVRを計測できます。まずは、Googleアナリティクスの管理画面の左側にある集客をクリックしてください。すべてのトラフィックからチャネルにアクセスしてください。
計測されたデータがあれば、流入元別のアクセスとしてDisplayやSocialという部分に数字が入っています。この数字を見れば、検索エンジンやソーシャルメディアからのアクセスのCVRの違いを個別にチェックできます。
ランディングページ別のコンバージョン率(CVR)の計測方法
リスティング広告の運用者は、ランディングページ別のコンバージョン率(CVR)の計測ができるようになってください。ランディングページは、リスティング広告でも頻繁に扱うため、CVRが計測できると大変便利です。
ランディングページ別のCVRを計測できるようになれば、どのランディングページを使用することで少しでもコンバージョンを多く獲得できるのかが、すぐにわかるようになります。まずは、Googleアナリティクスの管理画面の左側にある行動をクリックしてください。
そして、行動の中にあるサイトコンテンツを選択し、ランディングページをクリックします。もし、このときランディングページにアクセスやコンバージョンを獲得できていれば、それぞれのCVRを一覧で把握できます。
GoogleアナリティクスのCVRデータは、解析・改善に役立てる
上記では、コンバージョン率(CVR)の計算方法について説明しました。しかし、Googleアナリティクスのようなツールを利用することで、わざわざ計算をしなくてもCVRの値を、画面を開くだけで把握することができます。
このような無料ツールを利用してCVRの値がわかったとしても、肝心の解析・改善業務をおこなわなければ、定期的に計測する意味がありません。あくまでも、CVRを最大化することで、1件でも多くのコンバージョンを獲得し、売り上げを拡大するために計測しているため、本質を見失ってはいけません。
すでに、リスティング広告を利用して、膨大なABテストを実施しており、目視で管理することが難しい状況なら、Googleアナリティクスを利用したCVRの管理をスタートしてみてはどうでしょうか。
リスティング広告のコンバージョン率(CVR)の計測方法のまとめ
リスティング広告の運営者は、Googleアナリティクスのような無料のアクセス解析ツールを使ってコンバージョン率(CVR)を常に把握することも大切ですが、どのようにCVRが導き出されているのか計算方法についてもしっかりと記憶しておきましょう。
リスティング広告やウェブマーケティングの現場では、必ずCVRの値がいくらなのかクライアントや上司に質問されることがあるので、計算に慣れておきましょう。また、Googleアナリティクスの扱いに慣れておけば、CVRについて相手に説明する際に非常に便利なので使い方を覚える努力をしましょう。