リスティング広告枠の平均クリック率(CTR)はどれくらい?
リスティング広告によって得られたデータを評価するには、平均クリック率からコンバージョンやかかった費用を計算して、費用対効果の高い運用を実現できているか、調査しなければいけません。しかし、はじめてリスティング広告を運用する際、自社の広告のクリック率が良いものなのか悪い結果となっているのか判断できないと思います。
あなたは、リスティング広告の平均クリック率(CTR)について、具体的な数字をご存知ですか?もしかして、リスティング広告を運用しているにもかかわらず、平均クリック率がわからず、広告の効果測定方法がわからないため、下記のような状態になっていないでしょうか。
- リスティング広告の平均クリック率の概念そのものが、よくわからない・・・。
- リスティング広告における平均クリック率に詳しくなりたい・・・。
- 運用しているリスティング広告の平均クリック率から解析改善できるようになりたい・・・。
もし、上記について自分と何かひとつでも思い当たることがある場合は、本記事を最後まで興味を持って読んでいただけると思います。今回は、リスティング広告枠の平均クリック率とは、どういったものなのか、どうやって計算すれば良いのか、平均的なクリック率について詳しくご説明します。
リスティング広告のクリック率を基本から理解しよう!
GoogleやYahoo!の検索結果上に掲載されるリスティング広告は、広告がクリックされることではじめてランディングページが表示されます。膨大なユーザーが検索結果を閲覧したとしても、自社が掲載しているリスティング広告をクリックしなければ、コンバージョンを伸ばすことはできません。
そのため、リスティング広告の運用者は、クリック率に対して深い知識を持ち、解析改善をしていく力を養わなければいけません。ここでは、リスティング広告のクリック率について、基本から説明していきます。
リスティング広告枠のクリック率とは?CTRってなに?
リスティング広告の担当者の会話を聞いていると、「広告のクリック率について、具体的に教えていただけますか?」といったことを耳にすることがあります。このCTRとは、Click Through Rateのことで、クリック率を表す用語として、昔から利用されています。
後述する平均クリック率とは、異なりますので注意してください。この用語は、IT業界でも基礎用語なので必ず覚えておきましょう。
クリック率とは、言葉の通り、クリックされる割合のことです。クリック率を見れば、広告がどれぐらいクリックされたのかを判断することができます。そのため、「広告の調子はどうですか?」といわれたら、クリック率を計算して上司に報告しましょう。
リスティング広告のクリック率の計算方法
平均クリック率について正確に理解するには、クリック率の計算方法について知っておく必要があります。クリック率の計算で用いる公式は、下記の通りです。
クリック数÷表示回数×100=クリック率(CTR)
上記の公式を使用すると、簡単にクリック率を計算することができます。実際に、やってみましょう。検索結果に、1,000回表示される広告がありました。このリスティング広告に対して、クリック回数が10回あったと仮定します。実際のクリック率は、いくらでしょうか?クリック率の計算方法は、下記の通りです。
10回÷1,000回×100=1%
上記の計算式にあてはめると、クリック率(CTR)は、1%であることがわかりました。つまり、総クリック数である1,000のうち、1%のユーザーがクリックするということです。この数字を大きい数字と判断するのか、期待していたよりも少ない数字だと判断するのかは、広告担当者であるあなた次第です。
リスティング広告枠の平均クリック率とは?
リスティング広告のクリック率を計算できるようになりました。よくマーケティング担当者の中に、平均クリック率とCTRは、同じ意味を持つ言葉として理解されている方がいますが、違いますので注意してください。
CTRは、あくまでもクリックスルーレートのことであり、クリック率という意味合いしか持っていません。つまり、この値を確認しても広告の表示回数をもとにしたクリック回数の割合しかわかりません。そのため、タイトルに、“平均クリック率(CTR)”と記述していますが、CTRは、クリック率の意味しか含んでいません。
リスティング広告の平均クリック率の計算方法
平均クリック率の概念がわかったところで、実際の平均クリック率を調べてみたいと思います。平均クリック率は、下記の公式によって求めることができます。
合計クリック率(CTR)÷検証回数=平均クリック率(CTR)
上記の公式を用いて、ある平均クリック率(CTR)を計算してみましょう。たとえば、クリック率が1%とクリック率が5%のマーケティングデータが存在したとします。この平均クリック率は、いくらになるでしょうか?
(1%+5%)÷2回=3%
つまり、リスティング広告の平均クリック率は、3%であることがわかります。このことから、同じ条件でリスティング広告を掲載しているのなら、インターネット広告を掲載すれば、3%の割合でクリックされることになると推測できます。
リスティング広告枠における平均クリック率の合格ライン
リスティング広告枠に、自社の広告を掲載しているけれど、クリック率が高いのか低いのか、具体的な基準がほしいという方も多いでしょう。ここでは、今回のメインテーマでもある平均クリック率の合格基準について考察していきます。
平均クリック率の合格ラインは、1%で正解?
本来なら、リスティング広告のプロフェショナルやアドバイザー的な立ち位置の方に対して、「平均クリック率の合格ラインは、いくらですか?」と聞きたいところでしょう。ですので、広告管理の際、参考となる平均クリック率をお伝えしようと思います。
リスティング広告業界の一般的な平均クリック率は、下記の通りです。
- クリック率0.1~0.7%・・・広告運用方法を見直した方が良い。
- クリック率1%前後・・・平均点をこえたあたり。最低でも1%以上は、ほしい。
- クリック率2%・・・広告の運用状況としては、非常に優れている。
- クリック率3%・・・広告の運用状況としては、非常に順調。将来的な目標としたい数字。
上記の通り、リスティング広告を運用するなら、最低でも1%は達成できるように目指していくことが大切です。もし、現状の平均クリック率が1%をこえているのなら、十分合格ラインといえます。
少しずつ改善していくことで、平均クリック率が2%になることも十分に考えられますので、最終的には3%を達成できるように広告をユーザーに向けて最適化していきましょう。
平均クリック率が0.5%なら、どんなことに取り組むべき?
平均クリック率の合格ラインが1%だと聞いて、まったく到達できていない広告担当者の方は、思わずがっくりとしてしまったかもしれません。しかし、あまり気を落とす必要はありません。
なぜなら、リスティング広告は、さまざまインターネット業務の中でも高度なので、簡単に達成できるものではないからです。平均クリック率が1%に到達できていないと把握できているだけでもすごいことです。
しかし、もっと上を目指すなら、“クリック率を上げるための施策”に最大限取り組みましょう。まずは、クリック率を上げなければ、テストマーケティングも実践できません。ユーザー心理を理解するためにも、クリック率を上げることが最優先です。
2%~3%の平均クリック率を達成した!その後、意識するべきことは?
すでに、平均クリック率が1%をこえており、クリック率として合格ラインに到達している方もいるでしょう。設定したキーワードとマッチタイプが完全に合致し、2%~3%を達成することができたのなら、クリック率以外にもコンバージョン率を意識して広告を改善していきましょう。
このあとも継続して、クリック率を上げるための施策に積極的に取り組むことも大切ですが、肝心のコンバージョンが発生していなければ、リスティング広告を運用する意味がありません。
クリック率が高くなるばかりで、コンバージョンが発生しなければ、いずれ費用対効果が悪くなってしまい、これ以上、広告を運用することが難しくなります。そのため、十分クリック率が高い状態なら、コンバージョン率を上げる施策に積極的に取り組みましょう。
リスティング広告の平均クリック率を上げるための具体的な方法は?
平均クリック率が1%に到達していない状況なら、平均クリック率を上げるための施策に取り組むべきだとわかりました。しかし、リスティング広告の運用経験が少ないと、どうやって平均クリック率を上げたらよいのか、今ひとつわからないと思います。ここでは、平均クリック率を上げるための具体的な施策を提案していきます。
ABテストを徹底的に実施する
もし、リスティング広告アカウントの管理に対して知識がなく、初心者でもクリック率を上げられる方法を探しているのなら、ABテストを徹底的に実施することをおすすめします。ABテストは、やり方さえ覚えれば、だれでも実践できます。
たとえば、リスティング広告枠の平均クリック率を上げるために、広告文を改善することになりました。この場合、比較・検討したい広告文を2つ用意します。キーワードやマッチタイプは、同一のものを設定して広告文だけ変更します。
クリック率が高く結果の良かった広告は、そのまま運用していきます。クリック率が低く結果の悪かった広告は、平均クリック率が高くなると推測できる新しい広告文を考えて、再度ABテストを実施します。このようなABテストを繰り返していけば、自然と平均クリック率は上昇していきます。
クリック率によって広告グループをわけてしまう
クリック率の高いものと低いもので2つの広告グループを作成し、広告グループをわけることで、クリック率を上げることができます。たとえば、Aという広告グループにクリック率の高い広告を残します。もし、クリック率の悪い広告がAの広告グループ内にある場合、平均クリック率が下がってしまうため、Bの広告グループへと移動させます。
そうすれば、Aの平均クリック率は、必然的に上がることになります。一方で、クリック率の悪いBの広告グループは、解析改善の必要があるリスティング広告としてまとめておくことができます。
そうすれば、広告グループの全体の平均クリック率が上がり、解析改善したデータをリスティング広告に反映しやすくなります。
広告表示オプションを最大限利用する
リスティング広告を運用する際、広告表示オプションを利用した経験は、ありますか?できる限り、広告表示オプションは、最大限利用していきましょう。なぜなら、追加料金なしで、平均クリック率を上げることができるからです。
広告表示オプションは、Google AdWordsやYahoo!スポンサードサーチに搭載されている機能なので、それぞれ使い方をしっかりと確認しましょう。ちなみに、代表的な広告表示オプションは、下記の通りです。
- 構造化スニペット表示オプション(AdWordsに限定して表示)
- コールアウト表示(補足テキスト)オプション
- サイトリンク(クイックリンク)オプション
- 電話番号表示オプション
リスティング広告運用者の中でも、広告表示オプションまでは、手が回っていない運用者が多いため、積極的に使用することで簡単に平均クリック率を上げることができます。
構造化スニペット表示オプション(AdWordsでの限定表示)の設定は、簡単!
自社の商品やサービスを販売する際、特定の側面を強調したければ、AdWordsに限定して表示される構造化スニペット表示オプションを使用しましょう。リスティング広告を閲覧した際、広告文の下に、“タイプ”と呼ばれるものが表示されているのですが、この業界では、ヘッダーと呼ばれています。
ヘッダーとは、カテゴリのことで、下記の13項目の中から対象のものを選択します。
- 学位プログラム
- 周辺地域
- 設備
- おすすめのホテル
- コース
- サービス
- スタイル
- タイプ
- ブランド
- モデル
- 到着地
- 番組
- 保険の保障
さまざまなカテゴリがありますが、その中から幅広い分野を対応するものを選択し、値を入力してカスタマイズしていきましょう。たとえば、自転車の部品を販売するサービスを提供していた場合、下記のように設定します。
- (ヘッダー):日本語:サービス
- (値)自転車のタイヤ調整
- (値)自転車のタイヤチェック
- (値)自転車のタイヤ部品
設定の仕方に正解は存在しないため、自分なりのやり方を見つけて、平均クリック率の上昇を目指していきましょう。他にも、利用できる表示オプションは、たくさん存在するため、積極的に使用していくことが大切です。
キーワードの掲載順位を高めていく
平均クリック率が低い広告グループは、そもそも広告の掲載順位が低い可能性が高いです。コンテンツマーケティングでも掲載順位が低ければ、クリック率が低くアクセス数が伸びないように、リスティング広告も掲載順位が低ければ、クリック率が伸びません。掲載順位の基準は、下記の通りです。
- 掲載順位が1位~3位なら、現状維持。もしくは、常に1位を目指す努力が必要になる。
- 掲載順位が5位~9位なら、解析改善を実施し、掲載順位を見直す必要がある。
たとえ、リスティング広告を掲載したとしても掲載順位が5位~9位なら、ただ掲載しているにすぎません。この場合、広告運用資金に余裕があるのならキーワードのクリック単価を調整して、上位掲載されるように努力しましょう。
もし、予算的にクリック単価を上げることが難しければ、パフォーマンスを高めるための施策を、さまざまな方面から実施していく必要があります。掲載順位の目安としては、3位までを目標に上げていく努力をしましょう。
広告予算に頼らず、品質スコアを改善する
平均クリック率が低いからといって、簡単には広告予算を伸ばすことはできないでしょう。なぜなら、どんな企業でも限られた予算の中で、リスティング広告の運用を命じられているからです。
もちろん、品質スコアに限定して施策を実行すれば良いというわけではありません。最大限、クリック単価を上げたうえで、品質スコアを改善していきます。クリック単価と品質スコアの両面からアプローチすることで、掲載順位が上がりやすくなります。
不必要な検索語句に引っ張られていないかマッチタイプを見直す
リスティング広告を運用しているのなら、対象の広告がどんなキーワードで表示されているのかを検索語句から調べてください。検索語句を細かく分析すれば、検索ユーザーがどのようなキーワードでリスティング広告をクリックしているのかを把握できます。
検索ユーザーを想定し、適切なマッチタイプを選び出したとしても、必ずしも理想とするユーザーがランディングページに訪問するとは限りません。たとえば、とあるキーワードでクリック率が上昇したとします。そうすれば、コンバージョンが増加すると思うでしょう。
しかし、実際には、理想のコンバージョンを得ることはできませんでした。なぜなら、対象キーワードとまったく関係のない人の名前がテレビニュースで話題となり、関連性のないユーザーがリスティング広告をクリックしていたからです。このように、クリック率が高くても、こういったこともあるので定期的な調整が必要です。
広告キーワードの除外設定を有効利用して最適化する
部分一致によるマッチタイプでさまざまなキーワードを取得できているのなら、しっかりと分析して、不必要なキーワードを除外設定しましょう。除外設定すれば、平均クリック率が上昇します。
まったく関係ないキーワードをたくさん取得してしまうという理由から、焦って広告のすべてを一時停止してしまったら、今後のマーケティングに役立つ有効なデータまで取得できなくなってしまいます。
リスティング広告を停止する際は、コンバージョンまでの距離を気にしながら、不必要なものだけ除外設定をおこなうようにしましょう。
リスティング広告を掲載するターゲットを再度確認する
自社でリスティング広告を掲載する際、ターゲットの詳細について、明確に決まっているでしょうか?概要だけ決めて、リスティング広告の運用をスタートしていないでしょうか。
リスティング広告の運用や自社の商品やサービスの販売促進を担当するマーケティング担当者は、常にペルソナに誤りがないかさまざまな角度から調査する必要があります。平均クリック率が上がらない場合、下記のようなペルソナが明確に決まっていない可能性が高いです。
- 性別
- 年齢
- 家族構成
- 職業
- 普段の業務内容
- 趣味
- 口癖
- 習慣
- 普段の悩みごと
ペルソナよって設定したデータに加えて、検索結果画面からリスティング広告からランディングページまでの心理的なストーリーも明確に決定しておくと、ターゲット像について明確にイメージできるようになります。
商品やサービスが、他社よりも劣っていないか
どれだけリスティング広告の運用に慣れている方でも、自社で開発した商品やサービスが他社よりも圧倒的に劣っているものであれば、平均クリック率の値は、どうしても悪くなってしまいます。
その場合、自社と類似するような商品やサービスをいくつかピックアップして見比べてみましょう。そうすれば、送料の無料化や自社独自の魅力、アフターフォローのやり方など、ユーザーへの最適な提案方法が見えてくるかもしれません。
同じような商品やサービスを同様の広告文とクリック単価、ランディングページで訴求しても、大きく売り上げを伸ばすことはできないため、訴求方法を見直すことから始めてください。
どの段階のユーザーに訴求するのかを決定する
リスティング広告を通して、具体的になにを伝えるべきかを明確化したら、どの段階のユーザーに自社の商品やサービスを販売していくのかを決めていきましょう。だれをコンバージョンさせるのかを考えることは非常に重要なことなので、寄り添うべき相手を明確に決めていく必要があります。
平均クリック率のアップを達成するため、訴求するべきユーザーは、下記のような段階にわかれています。
- 自社の商品やサービスについて、詳しいことを知らない認知ユーザー
- 少し自社について興味をもちはじめた興味・関心ユーザー
- 商品やサービスを他社の類似品と比較・検討したいユーザー
- 決済行動直前の購入ユーザー
基本的に、ユーザーへの訴求方法は、上記の4つに分類されます。それぞれの段階のユーザーに合わせて、自社の強みを押し出していく必要があるため、コンバージョンさせたいユーザーがどのような問題を抱えており解決していきたいと思っているのか逆算思考で考えていきましょう。
ランディングページの利便性を上げることも大切
平均クリック率とコンバージョンとの均衡をはかりながら、リスティング広告を運用するなら、しっかりランディングページの利便性にも着目して広告を管理していきましょう。「ランディングページとクリック率は、まったく関係ないのでは・・・。」と、思っていませんか?
そんなことはありません。ランディングページの利便性も平均クリック率に大きく関係しています。広告タイトルや広告文だけ改善したところで、アクセス先のランディングページの質が悪ければ、一定のコンバージョンを維持することはできません。
どんな商品やサービスを販売するのかにもよりますが、コンバージョン率が上がるマッチングしやすいカラーというものがあるめ、ユーザーが好みそうなカラーでランディングページを設計し、少しでも魅力的にアピールできるように構成を考えていきましょう。
リスティング広告の平均クリック率を上げるメリットとは?
リスティング広告の平均クリック率を改善していく施策を実行すれば、確実にクリック率を伸ばすことができます。ここでは、平均クリック率を伸ばすことで、どんなメリットがあるのかについてご説明します。
コンバージョンまでの距離が圧倒的に近づく
インターネット上に広告を出稿するのは、検索エンジンからアクセスを集めてコンバージョンを発生させるためです。そのため、平均クリック率が上がれば、間違いなくコンバージョンまでの距離が近づきます。
時間をかけてリスティング広告を改善するのは、コンバージョンまでの道のりの中で障壁を取り除く作業と類似しているといえるでしょう。まずは、ランディングページへアクセスを増やしていくというのが基本となるため、積極的にアクセスアップの方法を採用していくべきです。
広告枠の掲載順位が上がる
クリック率を伸ばすことができれば、対象となる広告の掲載順位が上がります。これにより対象広告内の平均クリック率が伸びるため、以前よりも簡単に上位表示されるようになります。
他にも、広告の品質を改善することで、平均クリック率をアップさせることは、費用対効果の改善にも大きな影響があります。少しでも、上げていく努力をしましょう。
ABテストがしやすくなる
リスティング広告やランディングページを比較検討するためには、ABテストを実施しなければいけません。たとえば、平均クリック率が1%をこえており、2%や3%と高い状態なら、簡単にABテストをはじめることができます。
逆に、平均クリック率が低く、0.2%程度のアカウントなら、ABテストを実施しても、比較検討のしようがありません。たとえば、ランディングページのアクセス数が1アクセスのものと2アクセスのものでは、どちらが優れているのかわかりません。
平均クリック率が高ければ、一定水準の高いアクセスが常に得られるため、テストマーケティングが実施しやすく、どちらが優良なランディングページなのか明確に判断しやすいです。
リスティング広告の平均クリック率を上げるデメリットとは?
さまざまなインターネットサイトで、平均クリック率は上げるべきだと解説しているところを多く見かけますが、本当なのでしょうか?平均クリック率を上げることで、デメリットは発生しないのでしょうか。ここでは、リスティング広告の平均クリック率を上げるデメリットについてご説明します。
広告予算を早く消化してしまう
広告アカウント内の平均クリック率が上昇すれば、間違いなく広告予算を早く消化してしまうことになります。一定の広告予算を消化するたびに、コンバージョンを獲得できていれば良いのですが、売上が伸びなければ、広告運用を継続することが難しくなってしまいます。
そのため、解析改善が追い付かない状況で、広告費用をたくさん消化してしまうと、運用自体が無駄になってしまいます。つまり、平均クリック率を上げることが必ずしもメリットにつながるというわけではないということです。
アクセス数が多いことで、さまざまな問題を見落としがちになる
あまりにも、リスティング広告を通してたくさんのアクセスがあると、さまざまな問題を見落としがちになります。なぜなら、アクセス数が多いと無条件に、良い状況だと判断してしまう可能性が高いからです。
冷静に判断すれば、まったく関係のないキーワードがミスタップを誘発していたり、広告管理方法の誤りから異常な数値が出ていることがあります。また、初期の段階であまりもリスティング管理の運用方法が上手くいきすぎると、広告を改善するスキルが養われません。
リスティング広告の成功や失敗に関係なく、常に平均クリック率とコンバージョンの均衡をはかりながら解析改善に取り組んでいきましょう。
リスティング広告枠の平均クリック率(CTR)のまとめ
今後、コンバージョンを増加させていくにあたり必要となることは、リスティング広告枠の平均クリック率(CTR)をアップすることです。現在、自分自身のリスティング広告の管理内容を見直すことで、できていることやできていないことが明確なったと思います。
もし、平均クリック率(CTR)が1%に到達していないのなら、広告内のタイトルや説明文、ランディングページにかけて修正するべき点がたくさんあるため、ひとつずつ確認しながら解析改善をしていきましょう。
定期的に、ABテストを実施すれば、明確なマーケティングデータが得られるため、優れた広告を採用して適切なアカウント管理をしていきましょう。