リスティング広告を運用していると、まったく関係ないキーワードに膨大なアクセスが集まり、必要以上に予算がかかりすぎることがありますよね。コンバージョンから遠いキーワードを放置していても、売り上げが増えることはありません。

リスティング広告でこのような状況に陥ったら、キーワードの除外設定をすることで、費用対効果を上げていく必要があります。もしかして、リスティングで無駄なクリックを省くにあたり、下記のような状態になっていないでしょうか。

  • 正直、リスティング広告のキーワードの除外設定というものがよくわかっていない・・・。
  • リスティング広告で無駄なクリックばかり発生しており、どうすればいいのかわからない・・・。
  • キーワードの除外設定機能を有効に利用して、アカウントの運用を最適化したい・・・。

もし、上記について自分と何かひとつでも思い当たることがある場合は、本記事を最後まで興味を持って読んでいただけると思います。今回は、リスティング広告で無駄なクリックを省くために重要な除外設定について、詳しく解説していきます。

リスティング広告のキーワードの除外設定を基本から理解しよう!

リスティング広告を運用しているものの、まったく関係のユーザーからのアクセスが増えるたびに、怖くなってアカウントを停止している方は、キーワードの除外設定機能を上手く利用して、今よりも効率良く管理をしていきましょう。

リスティング広告には、費用対効果の悪いキーワードの無駄なクリックを省くために、除外設定機能が搭載されています。ここでは、リスティング広告のキーワードの除外設定について、初心者でもわかるように基本から解説していきます。

リスティング広告の除外設定で、除外キーワードを決定する

もし、リスティング広告の運営上、必要のないキーワードが見つかった場合は、除外設定機能を上手く利用して、“除外キーワード”を決定しましょう。除外キーワードに設定されると、設定したキーワードでリスティング広告が表示されなくなります。

たとえば、“キーボード コンパクト”というキーワードを除外キーワードとして設定しておくと、広告の表示が制限されて検索結果で表示されません。これにより、コンバージョンが見込めないキーワードに対して、いつまでも広告を表示することがなくなり、費用対効果を上げることができます、

リスティング広告の除外設定の仕組み

リスティング広告で除外設定を利用するのなら、その仕組みについて知っておいた方が良いでしょう。この機能を利用する場合、真っ先に除外すべきキーワードについて考えてください。

このとき、除外するキーワードについては、下記のようなものが対象となります。

  • 以前からキーワードとして設定していたものの、他と類似しているもの。
  • 類似する名前の商品を検索して、誤ってアクセスしてきているもの。
  • テレビニュースなどのトレンドによって、誤ってアクセスが増加しているもの。

このようなものを対象に、キーワードを除外設定していきます。ちなみに、リスティング広告を運用するにあたり、動画キャンペーンやディスプレイキャンペーンを利用している状況で、除外設定するとまったく関係のないウェブサイトや動画に対して、インターネット広告を掲載することを防げます。

動画広告やディスプレイ広告への除外キーワードの設定条件ですが、最大5,000個まで反映できるようになっています。

ウェブマーケティング担当者がキーワードの除外設定をする状況とは?

どんなときにリスティング広告のキーワードの除外設定を利用することになるのか、実際に考えてみましょう。たとえば、“キーボード コンパクト”というキーワードでユーザーを獲得するため、部分一致でリスティング広告を出稿していたとします。

すると、部分一致は、さまざまなキーワードを拡張して拾ってくるため、まったく関係のないキーワードを取得してしまうことがあります。たとえば、“キーボード ノートパソコン”といった具合です。デスクトップのキーボードを販売する予定なので、このようなキーワードまで拡張する必要がありません。

そもそも、ノートパソコンのキーボードについて調べているユーザーに広告がクリックされてしまったら、広告費を無駄にしてしまいます。また、ユーザーにとっても検索機会の喪失を生んでしまいます。これを防ぐために、キーワードの除外設定機能を利用します。

リスティング広告の除外設定は、3種類から決定する

リスティング広告の除外キーワードを設定する際は、3種類のマッチタイプから選び出します。その3種類とは、下記の通りです。

  • 部分一致
  • フレーズ一致
  • 完全一致

部分一致とは、検索対象となるキーワードが語順に関係なく含まれていれば、表示されるマッチタイプのことです。一方で、フレーズ一致は、検索対象となるキーワードが同じ語順で含まれていれば表示されるマッチタイプのことです。最後の完全一致は、検索対象となるキーワードの語順がまったく同じであれば、表示される形式です。

これらの3つのマッチタイプとリスティング広告の除外設定の関係性について確認していきます。

部分一致とキーワードの除外設定の関係性

リスティング広告のマッチタイプとして部分一致を選び、キーワードの除外設定をすると、設定したキーワードの類義語や似通ったキーワードは、除外の対象とはなりません。このとき、除外されるのは、設定したキーワードのすべての語句が、順番に関係なく検索に含まれた場合に限定して、除外キーワードの対象となります。

リスティング広告で部分一致を選択すると、除外設定時も表示のずれや誤字なども含まれると思われがちです。しかし、除外設定時は、表示のずれや誤字は、含まれません。

部分一致でキーワードの除外設定をおこなうとどうなるの?

少し、難しいと感じる方もいると思いますので、具体例を出したいと思います。たとえば、“キーボード 新品”というキーワードを部分一致で設定した場合、“キーボード 新品”、“新品 キーボード”という検索キーワードは除外されます。

しかし、“コンパクトキーボード 新品”、“メカニカルキーボード 新品”というキーワードでは、リスティング広告が表示されてしまいます。“コンパクト キーボード 新品”では、広告は表示されませんが、“コンパクトキーボード新品”では、広告が表示されてしまいます。

つまり、部分一致の除外設定は、絞り込み部分一致と同様の仕組みであることがわかります。一見すると、非常に難しく感じますが、ちゃんと理解しておくことで、キーワードの除外設定が正しく扱えるようになります。

フレーズ一致とキーワードの除外設定の関係性

マッチタイプのフレーズ一致に対して、キーワードの除外設定をすると、ユーザーが検索したキーワードと運用者が設定したキーワードの語順と語句が同じであれば、リスティング広告が表示されません。

本来のキーワード設定では、絞り込み部分一致を利用することが多いです。その使い分けは、非常に難解で、手間がかかります。ただし、除外キーワードの設定では、こちらに登録しておいた方が管理がしやすくおすすめです。

フレーズ一致でキーワードの除外設定をおこなうとどうなるの?

実際に、フレーズ一致を利用した状況でキーワードを除外設定すると、対象キーワードが含まれている検索キーワードが一切表示されなくなります。たとえば、“愛媛県 キーボード 激安”というキーワードでリスティング広告を掲載したい場合、下記のように除外キーワードを設定します。

  • “栃木県”や“高知県”というまったく関係のない県名キーワード。
  • “キーボードパーツ”“コンパクトキーボード”などの取り扱っていない商品や類似する商品キーワード。
  • “高価買取”や“即日査定”、“出張査定”など、実施していないサービスキーワード。

このように、自社が販売したいと考える商品やサービスに合わせて、除外設定機能を組み合わせることで、広告費用を無駄にすることがなくなり、正確な検証データが得られるようになります。

完全一致とキーワードの除外設定の関係性

マッチタイプの完全一致に対して、キーワードの除外設定を利用することはほとんどありません。そもそも、フレーズ一致で除外設定すれば、目的のことができてしまいます。そのため、完全一致の除外設定機能を意識的に利用することはないでしょう。

完全一致は、リスティング広告の運用者が誤って設定してしまうことがあるため、完全一致を設定したときは、注意してください。

完全一致でキーワードの除外設定をおこなうとどうなるの?

実際に、完全一致によるキーワードの除外設定をおこなうと、検索キーワードと設定キーワードが同一のときにリスティング広告が表示されません。しかしながら、設定したキーワード以外の検索語句が含まれていた場合、リスティング広告が表示されてしまいます。

たとえば、“キーボード 激安”というキーワードを完全一致で除外設定すると、下記のようなキーワードで広告が表示されてしまいます。

  • キーボード 激安 栃木県
  • キーボード 激安 通販
  • キーボード 激安 送料無料

せっかく除外設定をしても、上記のようなキーワードで広告が表示されてしまったら、手間をかけて設定した意味がありません。このような状況なら、フレーズ一致、または部分一致で設定した方が良いでしょう。

このようにキーワードの除外設定を利用する際は、広い視野に立って利用した方が効率良く運用できます。逆に、除外設定の仕方をしっかりと理解せずに利用すると、無駄な設定が増えてしまいます。

リスティング広告の除外設定の有効な使い方

リスティング広告の除外設定は、「費用対効果の悪いキーワードを見つけて使えば良い。」と言われても、今ひとつどのように使用すればよいのか判断がつかないでしょう。ここでは、どのようなタイミングでキーワードを除外設定すればよいのかについて確認していきます。

コンバージョン率を低下させるキーワードを発見し除外設定する

リスティングアカウント内に、自社で開発した商品やサービスのコンバージョン率を低下させるキーワードがあるのなら、対象キーワードを除外設定しましょう。たとえば、売りたい商品やサービス名をリスティング広告で出稿したとき、とあるアニメのキャラクターと同一であることから、無駄な広告費用が発生していることがわかりました。

なんとしてでも、無駄なクリックを省かなければいけません。この場合、アニメに登場するキャラクターの名称を除外キーワードとして設定していきます。そうすれば、アニメのキャラクター名で検索されることがなくなります。

これで、コンバージョンまでの距離の遠いキーワードを意図的に除外できるため、必然的にアカント内のコンバージョン率が上昇します。

意図しない反応を防ぎ、適切なクリエイティブを配信する

たとえば、広告グループ1に対して、“+キーボード+激安”というキーワードをリスティング広告に登録したとします。それに加えて、“激安キーボード通販”という広告クリエイティブも登録しました。

広告グループ2に対しては、“+キーボード”というキーワードを登録しました。そのキーワードに対して、“人気キーボード通販”という広告クリエイティブを登録しました。つまり、広告グループ1には、“激安キーボード”を探しているユーザーに対して、リスティング広告が配信されることが理想です。

しかし、広告グループ2に対して、激安というキーワードを除外設定していないと、広告グループ2の広告クリエイティブである“人気キーボード通販”が反応してしまい呼び出されてしまいます。

もしかすると、このような状況でもコンバージョンが発生するかもしれません。しかし、リスティング広告の運用者が意図しない広告配信となっているため、広告グループ2でしっかりと“激安”というキーワードを除外設定しておくと良いでしょう。

膨大にアクセスが集まるビッグキーワードを除外設定する

リスティング広告は、ある程度、ターゲットを絞って広告運用をしないと費用対効果が悪くなってしまいます。そのため、ビッグキーワードについては、除外設定をしましょう。ちなみに、下記のようなキーワードは、ビッグキーワードに該当します

  • パソコン
  • キーボード
  • マウス
  • デスクトップ
  • スピーカー

このようなキーワードは、ニーズが多岐にわかれています。たとえば、このようなニーズが存在します。

  • パソコンが壊れたので、激安商品を購入したい。
  • 地元のお店で機能性の高いキーボードを取り扱う店舗は、ないだろうか・・・。
  • デスクトップって、どれくらいの種類があるのだろう?
  • スピーカーによって音質って、大きく変わるのかな・・・。

このように、すべての人が“激安商品を購入したい”と思っているわけではありません。コンバージョンに近いユーザーもいれば、調べものを中心とするユーザーもいます。こういった幅の広いユーザーの集客を回避するためにも、ビッグキーワードは、除外設定しましょう。

商売が期待できないキーワードを除外設定する

インターネット関連の事業を展開されている方の中には、アプリケーションを利用して売り上げを伸ばしている企業もあるでしょう。そういった企業は、商品やサービスに課金してもらわなければ、売り上げが伸びません。

そのため下記のようなキーワードを除外設定して、商品やサービスにお金を払わないユーザーの集客を回避していきます。

  • 無料
  • 無課金
  • 自動ソフト
  • 無料アプリ
  • 無料サービス

このようなキーワードを除外機能で設定しておけば、そもそもお金を払う気のないユーザーに広告をクリックされません。その結果、最初から課金する意識のあるユーザーが集まりやすくなり、費用対効果がアップします。

情報収集を目的としたキーワードを除外設定する

基本的に、リスティング広告は、コンバージョンに近いユーザーしか集客しません。なぜなら、コンバージョンから遠いユーザーを集客しても、費用対効果が悪くなるだけだからです。

そのため、情報収集を目的としたユーザーは、コンバージョンまでの距離が遠いため、除外設定しておきます。主に、下記のようなキーワードは、除外設定の対象と考えて良いでしょう。

  • 定義
  • 意味
  • 評判
  • クチコミ
  • 使い方
  • デザイン
  • ブログ

実際に、検索エンジン上で商品名やサービス名を検索し、上記のような情報収集を目的としたキーワードを除外設定していきましょう。そうすれば、よりコンバージョンまでの距離が近いユーザーを中心に集客できます。

直接的にではなく、関連したものを探しているキーワードを除外設定する

自社の商品やサービスを販売するにあたり、必ず類似するような商品を探すユーザーが存在します。なぜなら、下記のようなユーザーニーズがあるからです。

  • 正規品と類似したもので、もっと安いものはないだろうか。
  • 正規品が販売されているけれど、自分でパーツを組み合わせれば、作れるかもしれない。
  • 正規品の弱点を克服した商品やサービスがあるかもしれない。

こういったユーザーは、一見すればコンバージョンまでの距離が近いようにも感じます。しかし、さまざまな商品と比較段階のユーザーであるため、コンバージョンまでの距離が少し遠いです。そもそも、ユーザーニーズとマッチングさせることは簡単ではないでしょう。そのようなユーザーは、下記のようなキーワードで検索します。

  • 商品名+類似品
  • 商品名+代替品
  • 商品名+自作
  • 商品名+ハンドメイド
  • 商品名+100均

このようなキーワードをあらかじめ除外設定しておけば、そもそも購入目的ではないユーザーによる広告のクリックを未然に防げます。

自社のIPアドレスを除外設定する

会社に在籍する社員人数が数百人いると、自社の広告を不要にクリックされてしまうことがあります。顧客になることがない自社の社員の無駄なクリックは、広告コストを上げてしまうことになるため、すぐにIPアドレスを除外設定しておく必要があります。

これにより、特定のエリアに対して広告が掲載されることを未然に防ぐことができます。自社で働くマーケティング担当者が誤ってクリックしてしまうことを防ぎ、費用対効果を上げることができるでしょう。

ちなみに、特定の地域に広告を表示させたくない場合は、IPアドレスの除外設定をおこなってはいけません。広告掲載の対象から地域を除外設定することで上手くいきます。また、複数のバージョンでIPアドレスが表示されることがあるので、除外予定のIPアドレスのすべてのバージョンを指定してください。

IPアドレスを除外設定・解除設定する方法

ここで、リスティング広告でIPアドレスを除外設定する具体的な方法について確認していきます。下記のステップに従って、IPアドレスを除外設定してください。

  • ステップ1:まずは、Google広告の管理画面にログインしましょう。
  • ステップ2:画面左側に見えるページメニューから設定をクリックしてください。
  • ステップ3:キャンペーンの中からIPアドレスの除外設定をおこなうものを選択してください。
  • ステップ4:セクションの中に、IPアドレスの除外というものがありますのでクリックして展開していきます。もし、そのようなセクションが見つからない場合は、その他の設定をクリックすることでアクセスしてください。
  • ステップ5:広告の表示先の部分から、除外しておきたいIPアドレスを入力します。
  • ステップ6:IPアドレスの入力が完了したら、保存ボタンをクリックしましょう。

この一連の流れをステップ通りに進めることで、IPアドレスを除外設定できるため、無駄なクリックを防ぐために、有効に利用してください。そして、IPアドレスの除外設定を解除する場合は、下記のステップのように進めていきます。

  • ステップ1:上記のステップ1~ステップ4まで、同じように進めていく。
  • ステップ2:除外設定したIPアドレスを発見し、対象のものを削除する。
  • ステップ3:IPアドレスの削除が完了したら、保存ボタンをクリックします。

これで、除外設定をしていたIPアドレスでもリスティング広告が表示されるようになります。リスティング広告の予算を無駄にしてしまう要素は、社内にも存在するため、このような機能を上手く利用して費用対効果を上げていきましょう。

リスティング広告を表示したくない地域を除外設定する

リスティング広告の費用対効果を上げるなら、下記の手順に従って、それぞれの地域の除外設定をしてください

  • ステップ1:Google広告の管理画面の左側にあるページメニューでキャンペーンをクリックします。
  • ステップ2:編集予定となるキャンペーンの名称をクリックします。
  • ステップ3:設定をクリックしましょう。
  • ステップ4:設定メニュー部分から地域のセクションを展開してください。
  • ステップ5:検索により除外地域を探して除外をクリックする。または、検索オプションから除外する地域を指定して、除外をクリックしましょう。その後、保存をクリックしてください。
  • ステップ6:すべての設定が完了したら、保存をクリックします。すると、除外した地域の項目に除外設定した地域が表示されます。

“地図上で場所を表示”をクリックすると、除外した地域を視覚的に表示してくれるため、操作方法を覚えて有効に利用してください。

ネガティブ系のキーワードの除外設定は、慎重に実施する

商品やサービスを販売している以上、一定数のユーザーがネガティブ系のキーワードでランディングページにアクセスしてくることがあります。ネガティブな感情を抱いているのなら、コンバージョンまでの距離が遠いように見えます。

しかし、ネガティブ系のキーワードは、必ずコンバージョンしないといいきれません。なぜなら、“その商品やサービスは、本当に購入する価値があるのか。嘘や偽りは、ないのか。”ということを調べている可能性があるからです。

その場合、ネガディブ系のキーワードからコンバージョンが発生しているかを調査してください。もし、1件もコンバージョンが発生していないということであれば、除外設定しましょう。

リスティング広告掲載中のキーワードを調べて除外設定しよう!

リスティング広告の運用者が意図しない広告の表示を未然に防ぎ、マーケティングによる売り上げを最大化していくのなら、どんなキーワードで広告が表示されているのかを調べる必要があります。

ここでは、リスティング広告が表示されているキーワードを調査し、除外設定するまでの流れについて確認していきます。

検索語句を調査するため、レポーティングする

まずは、リスティング広告でどのようなキーワードが検索されているのが調査するため、検索語句のレポーティングから始めていきましょう。たとえば、Yahoo!プロモーション広告スポンサードサーチで検索語句を調査したいのであれば、管理画面からキーワードを選択してください。

すると、検索クエリを表示というものがありますので、こちらをクリックします。最後に、すべてのキーワードを選択すると検索語句のレポーティングができます。一方で、Googleアドワーズでは、管理画面のキーワードのタブをクリックしてください。そして詳細を選択します。すべてというものが表示されますので、この流れで検索語句をレポーティングしましょう。

検索語句に関するキーワードデータは、必ずダウンロードしておきましょう。ある程度、見やすいように、データに項目などつけておくと社内で共有しやすくなります。

レポーティングしたデータから関連語句を調査する

リスティング広告の管理画面から検索語句をレポーティングしたら、内容を調査していきましょう。マーケティング担当者によって、関連語句の調査方法は異なりますが、下記の3ステップを参考にしてみてください。

  • ステップ1:リスティングの広告費用を降順に並び替えます。そして、コンバージョンの有無を調査していきます。必要以上にコストがかかりすぎてしまっている場合は、関連語句を確認します。
  • ステップ2:合計クリック数を降順に並び替えます。Excelなどの表計算ソフトのフィルタ機能を利用して、コンバージョン数がゼロのものとクリック数が1以上あるものに絞り込んでいきます。これにより、リスティング広告の運用者の意図としないキーワードが含んでいないか確認していきます。
  • ステップ3:合計インプレッション数を降順に並び替えます。上記と同様にExcelなどの表計算ソフトのフィルタ機能を利用して、クリック数が0の検索語句を絞りこんで内容を確認していきます。

基本的に、ステップ1~ステップ3までの内容は、優先度の高い順番で紹介しているため、時間のあるときに優先度の高いものだけでもデータをレポーティングしてリサーチしてください。

関連キーワードの調査は、どれくらいの頻度でやるべき?

リスティング広告の除外設定をするために、関連キーワードの調査が必要ですが、どれくらいの頻度でおこなえばよいのでしょうか?あくまでも参考例ですが、週の初めの月曜日と週の終わりの金曜日に時間を作って取り組みましょう。

最初は、面倒かもしれませんが、毎週実施するタスクとして設定してしまえば、問題なく取り組めるようになります。最初は、さまざまな関連キーワード表示されるため、データを調査するのに非常に時間がかかってしまいます。

しかし、調査を重ねていくうちに、除外設定キーワードが増加するため、作業の手間が軽減されていきます。ちなみに、リスティング広告を運用することで得られるデータが検索語句レポートに反映されるのには、最低でも2日程度必要です。もし、早めにデータのレポーティングが必要なのであれば、Googleアナリティクスなどを利用することで、すぐに情報を取得できます。

リスティングで無駄なクリックを省く為に重要な除外設定のまとめ

リスティング広告を運用していく中で、少しでも無駄なクリックをなくし、費用対効果を上げていきたいと考えているのであれば、除外設定すべきタイミングについてしっかりと知っておきましょう。

キーワード全体を見直してみると、本来、除外設定すべきものがたくさん混じっていることがあります。また、社員人数の多い会社であれば、マーケティング担当者やその他の従業員が興味をもって自社のリスティング広告をクリックしている可能性があるので、IPアドレスを除外するなどの設定をおこないましょう。

そして、除外設定すれば必ずしも費用対効果が上がるというわけではないので、Googleアナリティクスのデータやリスティング広告の検索語句のレポーティングデータを参照しながら、数字をもとに判断していきましょう。