リスティング広告を配信する際、特定のエリアに対して、積極的にマーケティングを展開していきたいと感じることはありませんか?一般的なリスティング広告の配信方法では、特定の地域に対するエリアマーケティングが展開できません。

全国展開ではなく、地元住民に対して自社の商品やサービスを販売しているのなら、リスティング広告の地域(エリア)指定の利用をおすすめします。もしかして、リスティング広告の地域指定の有効な設定方法がわからず、下記のような状態になっていないでしょうか。

  • そもそも、リスティング広告に地域指定があることを初めて知った・・・。
  • 地域指定には、どのような種類があるのか知っておきたい・・・。
  • リスティング広告の地域指定を正確に扱い、1件でもコンバージョンにつなげたい・・・。

もし、上記について自分と何かひとつでも思い当たることがある場合は、本記事を最後まで興味を持って読んでいただけると思います。今回は、リスティング広告の地域指定とは、どういうものなのか、どのように設定すれば有効に利用できるのかについて基本的なことから解説していきます。

リスティング広告の地域指定を基本から理解しよう!

リスティング広告には、地域を指定することで、ターゲットとするユーザーの地域に対して、直接広告を配信する機能が搭載されています。しかし、普段のリスティング広告の運用では、まったく使用する機会がないと思います。

もし、クライアントに地域密着型のビジネスを展開されている方が表れた際、地域指定の使い方を習得していると、1件でもコンバージョンを増やすことができます。ここでは、リスティング広告の地域指定を基本から解説していきます。

リスティング広告の地域指定とは?

そもそも、リスティング広告の地域指定を利用すると、どんなことが実現できるのでしょうか。地域指定機能を使用すると、国や国内の地域、ある特定の地点を中心とする一定範囲、地域のグループ、選択した特定の地域に対して広告を表示することができます。

上記の選択した特定の地域とは、下記のようなもののことです。

  • 興味や関心の対象となっている場所
  • サービスやお店の所在地

このように、さまざまな情報を利用して、リスティング広告が配信できるようになっています。ちなみに、ユーザー層を追加することで、リスティング広告を最適化することもできます。

各種媒体によって使用できる地域指定が異なる

リスティング広告の地域指定ですが、どのような媒体を利用するかで、使用できる機能が大きく異なります。ここでは、GoogleアドワーズとYahoo!スポンサードサーチ、YDNの各種媒体における設定の違いについて確認しておきます。

【Googleアドワーズ】

  • ○都道府県(一部の市町村も設定できる。)
  • ○半径指定
  • ○除外設定
  • ○入札単価調整

【Yahoo!スポンサードサーチ】

  • ○都道府県(一部の市町村も設定できる。)
  • ×半径指定
  • ○除外設定
  • ○入札単価調整

【YDN】

  • ○都道府県(一部の市町村も設定できる。)
  • ×半径指定
  • ×除外設定
  • ×入札単価調整

このように、リスティング広告を掲載する媒体によって使用できる地域指定の方法が異なるため、自社の商品やサービスを販売するにあたり有利に展開できる媒体を選ばなければいけません。

現状では、Googleアドワーズを利用すれば、ほとんどの地域指定の機能を利用できますが、その他の機能や検索エンジン上での優位性を考慮しながら、最適な媒体を選びましょう。

リスティング広告の地域指定を利用するメリット

リスティング広告の管理画面から地域指定を利用することになれば、それだけ作業の手間が増えることになります。リスティング広告の運用方法は、難易度が高く作業内容が煩雑になりがちです。

ちなみに、これ以上、作業の手間を増やすメリットとして、どんなことが考えられるでしょうか?ここでは、リスティング広告の地域指定を利用するメリットについて確認していきます。

特定の地域に居住するユーザーにアプローチできる

既存のリスティング広告の運用方法では、どうしても全国展開へ向けのものになってしまいます。実際に、「リスティング広告を運用しても、地域密着型のマーケティングには向いていない・・・。」という理由から、今まで利用してこなかったという方もいるでしょう。

しかし、リスティング広告の地域指定を利用すれば、特定の都道府県に対して広告を配信できます。また、一部の地域については、市区町村レベルでアプローチが可能です。

マーケティングの特性上、特定のエリアしかターゲットとなる顧客が存在しないということもありますので、リスティング広告の地域指定を利用すれば、検索エンジンから効率良く集客していくことができます。

投資収益率(ROI)をアップする

特定の地域に居住するユーザーだけ集客したいにもかかわらず、日本全国のユーザーに対してアプローチしてしまうと、間違いなく費用対効果が悪くなってしまいます。しかし、リスティング広告の地域指定を利用すれば、特定の地域にしか広告を配信しないため、広告費用が無駄になることがありません。

これにより、本来なら1件あたりの獲得単価が高額であったため、リスティング広告の運用を断念しなければいけない状況であったとしても、ユーザーの獲得単価を大幅に下げることができます。1コンバージョンあたりの費用対効果が上がり、投資収益率(ROI)がアップします。

Googleアドワーズの地域指定方法を理解する

これから、Googleアドワーズ広告の地域指定がどのような仕組みになっているのか確認していきます。他の媒体の地域指定と比べて、どのような点が違うのかについて着目しながら、Googleアドワーズの地域指定の設定方法を覚えましょう。

Googleアドワーズは、どのような方法で配信先の地域を決定している?

そもそも、Googleアドワーズは、どのような仕組みでリスティング広告の配信先を決定しているのでしょうか。Googleアドワーズでは、ユーザーの所在地を上手く利用することで、広告を配信するべきかどうかを決めています。

ちなみに、Googleアドワーズは、下記の2つのケースからリスティング広告の配信が妥当なものかを考えています。

リスティング広告を配信する地域に居住している

まず、ユーザーにGoogleアドワーズを配信するかは、ターゲットの居住地域によって決まります。しかし、アンケートや資料請求などをしていない状況で、どのように相手の居住地域を知るのでしょうか。

Googleアドワーズでは、スマートフォンの位置情報やパソコンのIPアドレスを利用することで、ユーザーの居住地域を調査しています。このとき、指定した都道府県とユーザーの居住地域がマッチングした場合は、Googleアドワーズが表示される仕組みとなっています。

リスティング広告を配信する地域に興味や関心がある

ユーザーの居住地域は、スマートフォンの位置情報やパソコンのIPアドレス以外の方法でも調べることができます。しかし、それ以外の方法で居住地域を調べる場合、どのような情報が参照できるのでしょうか。Googleアドワーズでは、下記の情報を参照することで地域情報を取得しています。

  • Googleマップを利用して地域検索をしたときの情報
  • 特定の地域情報が掲載されたページにアクセスした内容
  • 検索エンジンで使用された地域を特定できるキーワード

これらの情報を参照すれば、特定のターゲットはどのような地域に興味や関心を寄せているのかということを調べることができます。たとえば、長野県にいるユーザーが高知県の旅行スポットについて調べていたと仮定します。その場合、高知県に興味や関心を寄せる長野県のユーザーに対して、検索先の旅行スポットに関する情報がリスティング広告として表示されるようになります。

Googleアドワーズの地域指定では、なにができる?

実際に、Googleアドワーズを利用することで地域密着型のビジネスを成功に導くことになりました。1件でもコンバージョンを伸ばし、売り上げをアップできるかは、どのような地域指定を利用するかにかかっています。

主に、Googleアドワーズでは、下記のような地域指定が利用できます。

  • 地名を利用して指定する方法
  • 半径のサイズを指定する方法
  • 除外地域を指定する方法
  • 地域ごとに入札単価を変えることで調整する方法

代表的な地域指定の方法を紹介していくため、それぞれの特徴をしっかりと理解するようにしてください。これにより、どれを利用すれば1件でもコンバージョンを増やせるのか自分で判断できるようになります。ここでは、Googleアドワーズがどのような地域指定ができるのかについて確認していきます。

地名を利用して指定する方法

Googleアドワーズを利用すれば、キャンペーンごとに個別の配信エリアを指定できます。実際に、どこまでの範囲をリスティング広告において地域指定できるのでしょうか。基本的に地域指定では、都道府県を指定します。しかしながら、一部の地域については、市区町村郡まで指定できるようになっています。

たとえば、不動産投資をしている方なら東京23区でワンルームマンション投資が流行っていることをご存じだと思います。ワンルームマンションの投資家を探す場合、基本的には東京23区内に住んでいる方がターゲットとなるでしょう。

このような状況では、一般的な方法でリスティング広告を運用したとしても費用対効果が悪くなってしまいます。この場合、Googleアドワーズの地域設定を日本の東京都23区に合わせることで、その地域に居住するユーザーに対してワンルームマンション投資の広告を配信できます。

半径のサイズを指定する方法

リスティング広告を利用していると、ある特定の地域から半径数十メートル以内のユーザーをターゲットとして広告を配信したいということがあるでしょう。この場合、Yahoo!スポンサードサーチやYDNでは、半径のサイズを指定してリスティング広告を配信することはできません。

ある中心点からの半径距離でリスティング広告を配信できるのは、Googleアドワーズだけです。これにより、ある中心点から数十メートルの距離に居住するユーザーをターゲットとして集客していくことができます。

特に、マーケットの関係上、非常に小規模な範囲がターゲットとなるのならGoogleアドワーズの半径距離を指定する方法は非常に有効でしょう。

除外地域を指定する方法

同じ都道府県でも、特定の地域に対してリスティング広告を配信したくないということもあるでしょう。Googleアドワーズには、特定の地域へのリスティング広告の配信を除外する機能が搭載されています。コンバージョンが見込めない地域を除外指定すれば、リスティング広告が表示されることはありません。

リスティング広告の掲載予算が少なく、広告費用を1円でも無駄にしたくないという方は、除外地域をうまく設定して費用対効果を上げるようにしてください。これにより、リスティング広告の1件あたりの獲得単価を抑えることができます。

地域ごとに入札単価を変えることで調整する方法

同じ都道府県でも、コンバージョンが発生しやすい地域となかなか売上につながらない地域があると思います。その際は、Googleアドワーズの管理画面から、それぞれの地域の入札単価を調整しましょう。そうすれば、特定の地域で検索された際、Googleアドワーズが上位表示しやすくなります。

しかし、どのような基準でそれぞれの入札単価を調整すれば良いのでしょうか。たとえば、実店舗への集客率を上げることが現在のコンバージョンとなっていたとします。この場合、実店舗周辺の地域に限定して、入札単価をアップしておけば、検索エンジンからユーザーを集客しやすくなります。

もちろん、実店舗周辺の地域に限定して入札単価をアップするため、そのままの設定では、費用対効果が悪くなってしまいます。あまり集客が期待できない地域については、入札単価を下げておくと、リスティング広告の予算の消化を抑えることができます。

Yahoo!スポンサードサーチの地域指定方法を理解する

上記では、Googleアドワーズの地域指定がどのような仕組みになっているのか確認しました。Googleアドワーズの地域指定さえ覚えておけば、問題ないというわけではありません。なぜなら、Yahoo!スポンサードサーチとGoogleアドワーズの地域指定では、若干ですが機能性が異なるからです。

媒体が異なる分、どのような点に違いが生じるのかについて理解しておけば、設定によるミスを防ぐことができます。ここでは、Yahoo!スポンサードサーチとGoogleアドワーズでは、どのような点が違うのかについて着目しながら、地域指定について理解を深めましょう。

Yahoo!スポンサードサーチは、アドワーズと同一の仕組みで機能している

Googleアドワーズでは、リスティング広告を配信する地域に居住しているユーザーと特定の地域に興味や関心があるユーザーに限定して広告配信をしていました。Yahoo!スポンサードサーチでは、どのような基準で広告配信先が決まっているのでしょうか。

Yahoo!スポンサードサーチについて調査すると、Googleアドワーズと同様に、指定された地域に居住していたり、特定の地域に興味や関心がありキーワード検索するユーザーを中心としてリスティング広告を配信していることがわかりました。

Yahoo!スポンサードサーチの地域指定では、なにができる?

実際に、Yahoo!スポンサードサーチを利用して地域指定をする場合、1件でもコンバージョンを伸ばすには、どのような機能を利用していけば良いのでしょうか?

これから、代表的な地域指定の方法を紹介していくため、それぞれの特徴をしっかりと理解するようにしてください。これにより、どれを利用すれば1件でもコンバージョンを増やせるのか自分で判断できるようになります。ここでは、Googleアドワーズの地域指定でなにが実現できるのかについて確認していきます。

地名を利用して指定する方法

Googleアドワーズと同様に、Yahoo!スポンサードサーチでも、地名を利用することで、リスティング広告の配信先を指定できます。機能的には同じですが、管理画面からの設定内容が異なります。

たとえば、Googleアドワーズから指定できていた市区町村があったとしても、Yahoo!スポンサードサーチで利用できるとは限りません。つまり、基本的に設定されている地域が異なるため、同じようには運用できないことを把握しておきましょう。

ちなみに、Yahoo!スポンサードサーチの除外のテキストをクリックしてしまうとリスティング広告が配信されなくなってしまいます。誤って設定しないように注意してください。

除外地域を指定する方法

Yahoo!スポンサードサーチでも、Googleと同様に除外地域を指定できます。地域名を検索するボックスがあるため、そのボックスに対して除外したい地域名を入力し検索しましょう。

複雑な設定をしなくても除外というテキストをクリックすれば、対象地域へのリスティング広告の掲載を停止できます。管理画面の操作性に違いがありますが、Googleアドワーズと同じ機能が利用できます。

地域ごとに入札単価を変えることで調整する方法

Googleアドワーズに搭載されていた地域ごとに入札単価を調整する機能がYahoo!スポンサードサーチにも搭載されています。管理画面からの操作方法が異なりますが、機能性について大きな違いがあるというわけではありません。

地域ごとに入札単価の比率を調整して費用対効果の高い設定を自分で見つけ出していきましょう。

YDNの地域指定方法を理解する

GoogleアドワーズやYahoo!スポンサードサーチの基本的な使い方を説明しました。基本的には、Googleアドワーズの使い方さえ理解できていれば、Yahoo!スポンサードサーチも特に大きな変わりはありません。それでは、YDNも同じように設定できるのでしょうか。

残念ながらYDNの場合、一般的な設定とは異なるため、正確な操作方法を覚えておく必要があります。ここでは、YDNの地域指定方法を理解するために、その詳細を確認していきます。

地名を利用して指定する方法しか利用できない

GoogleアドワーズやYahoo!スポンサードサーチでは、さまざまな地域指定を利用することができました。しかし、YDNでは、その機能の多くが制限されており利用できません。YDNで利用できるのは、地名を利用して指定する方法です。

また、Yahoo!スポンサードサーチで市区町村郡が指定できたとしても、YDNでは利用できないこともあるので、注意してください。

リスティング広告の地域指定を事例で理解する

地域指定を利用すれば、費用対効果の高い運用ができることをなんとなく把握できたと思います。しかし、今ひとつ自分自身で設定した地域指定がどんなふうにリスティング広告に反映されるのか分かりづらいという方もいるでしょう。

ここでは、具体的な事例を交えながら、地域指定で設定した内容がどのように反映されるのか確認していきます。

他県の居住者でもリスティング広告は、表示される?

リスティング広告でターゲットユーザーの居住地を地域指定した場合、その地域に居住している可能性の高いインターネットユーザーに限定してリスティング広告が配信されます。たとえば、リスティング広告の地域指定で“高知県”を設定した場合、高知県に居住している可能性の高いターゲットユーザーに対して広告が配信されるということです。

もし、あるインターネットユーザーが高知県以外の場所に居住しており、高知県と関連するキーワードで検索した場合、リスティング広告は表示されるのでしょうか。一見すれば、高知県に対して非常に興味や関心をもっているため、リスティング広告が表示されるように感じます。

しかし、ターゲットユーザーは、高知県に居住していないため、広告が表示されることはありません。

栃木県の居住者が「高知県+海+観光スポット」と検索したケース

リスティング広告の地域指定によって、高知県を設定しているのであれば、栃木県の居住者が高知県についてインターネット上で調べてもリスティング広告が表示されることはありません。

“高知県+海+観光スポット”のようなキーワードは、日本全国さまざまな観光目的のユーザーが検索するキーワードだと思います。そのため、特定の都道府県の地元住民しか集客できない設定となっています。

“今すぐにでも海がキレイな高知県の観光スポットを巡りたい!”と考えるユーザーに対してリスティング広告を掲載できないのは、非常に大きな損失となることを把握しておきましょう。

ユーザーが興味や関心を示している地域を設定する状況とは?

そもそも、ユーザーが興味や関心を示している地域というのは、どんな心理的な状態を表すのでしょうか。少し使い方が難しいようにも感じますが、下記のような心理状態のユーザーには、興味や関心を示している地域を設定することが有効だと感じます。

  • 高知県のキレイな海の見える観光スポットを訪れたい!
  • 特定の地域のある実店舗を訪問したい!
  • ある悩みを抱えるユーザーを、特定の実店舗へ集客したい!

上記のようなユーザーは、特定の都道府県に対して目的意識をもっている可能性が高いので、地域指定することで、インターネットユーザーを効率良く集客できます。

「高知県+パソコンショップ+修理」と検索されるケース

高知県でパソコンショップを経営しており、“高知県+パソコンショップ+修理”でリスティング広告の地域指定を利用した場合、ターゲットユーザーが高知県に居住していなくても、実店舗の情報をインターネット広告として掲載できます。

先ほどは、高知県に居住していなければリスティング広告を掲載することができませんでしたが、居住地域に関係なく掲載できるため、目的意識の高い幅広いユーザーをインターネット上から集客できます。

検索ユーザーの居住地と検索キーワードに含まれる地域を設定する

リスティング広告の地域指定をする際、検索ユーザーの居住地と検索キーワードに含まれる地域を同時に設定すると、どのようになってしまうのでしょうか?ちなみに、この設定方法が、リスティング広告の運用者の多くが利用している設定方法です。

この場合、両方の条件が揃わなければ、リスティング広告が表示されないのでしょうか?そんなことはありません。この指定方法であれば、検索ユーザーの居住地と検索キーワードに含まれる地域のどちらでもリスティング広告が表示されます。

つまり、これまで説明してきた方法のすべて良いところを採用できるということです。

リスティング広告の地域指定を有効に利用する方法

長年、リスティング広告を運用しているものの、地域密着型のマーケティングとなると、今ひとつ結果を出すことができていないという人もいるでしょう。その場合、地域指定の機能をうまく利用することで、コンバージョンを1件でも増やしていく必要があります。

実際に、地域指定をうまく使いこなすリスティング担当者は、どのようなことを意識しているのでしょうか。ここでは、リスティング広告の地域指定を有効に利用する方法について確認していきます。

商圏を小さくしすぎると、コンバージョンが発生しない

リスティング広告の地域指定を意識すればするほど、商圏を小さなものと考えてしまいがちになります。商圏を小さくするということは、アプローチするターゲットの数を大きく減らすことになってしまいます。

あまりにもターゲットとする範囲を小さくし過ぎると、想像以上にコンバージョンが発生しないという事態に陥りかねません。また、地域指定をしたとしても、データ取得時に誤差というものもありますので、地域を大きめに設定しておくことをおすすめします。

もし、今以上に費用対効果を上げたいのなら、ある程度のターゲットの範囲を保った状態で少しずつ狭めていきましょう。それなら、一定のコンバージョンを獲得しながらも、費用対効果の高い運用ができます。

レポーティングデータから、収益性の高い地域の入札単価を上げる

地域指定による機能を利用して収益性の高い地域の入札単価を上げるという方法は、実店舗の集客率をアップしたい方にとって、非常に参考になる情報だったと思います。しかし、実際にリスティング広告の管理画面から操作した際、入札単価をどれぐらいあげれば良いかわからず困惑したと思います。

また、コンバージョンまでの距離が遠い地域について、どの程度まで入札単価を下げるべきなのか、わからないことがたくさんあったでしょう。1つの基準として紹介するのであれば、実店舗周辺のコンバージョンの距離が近い地域であれば、入札単価を20%引き上げましょう。

一方で、コンバージョンまでの距離が遠い地域については、入札単価を10%引き下げましょう。このように、入札単価をはっきりと区別することで、コンバージョンが発生しやすい運用ができます。

リスティング広告の地域(エリア)指定の方法のまとめ

リスティング広告を利用して、地域密着型のマーケティングで1件でもコンバージョンを増やしたいのであれば、地域指定の特徴や設定による違いをしっかりと覚えておきましょう。特に、覚えるべき機能が多いというわけではないので、使いこなすことが難しいということもありません。

特に、Googleアドワーズには、地域指定に関する方法がすべて揃っているため、どのような機能性があるのか、どのようなタイミングで使用することがベストなのか調べておきましょう。

そうすれば、日本全国向けのマーケティングを展開していなくても、リスティング広告を利用して費用対効果を高めながらコンバージョンを獲得できます。